泣けてしまう
とてもいい映画でした。最初の万博を思わせる昔の風景もすごくいいし、しんちゃんが未来のために過去に戻そうとする敵と戦うところもいいし、ひろしが子供から大人に戻るところも泣けてしまいます。20世紀博は、ほんとのこというと、私も知らない時代なので、懐かしいわけはないんだけど、なんか懐かしい感じでした。なんとなく大阪万博っぽくて、その世代の人にとって万博ってほんと特別なイベントだったんだなと思いました。しんちゃんとかマサオ君の親がめちゃくちゃハマるのも頷けます。みさえ、ひろしが、しんちゃん、ひまわりのことを忘れて子供になっちゃう展開も、私がしんちゃんの立場なら泣いちゃうなあと思いました。ひろしが、子供時代から大人になって、しんちゃんが生まれ、家をたて、シロを飼い、ひまわりが生まれてという半生を思い出すところは、短いシーンですが、ほんと泣けます。しんちゃんていつもバカみたいな日常を描いてるけど、時間をかけて家族になっていったんだなと感慨深く感じました。カスカベ防衛隊が活躍する場面もあるし、最後は野原家ががんばってるし、とても面白いです。昔のことを懐かしむことはありうることだけど、未来も悪くないと思わせてくれます。子供向けアニメだから舐めちゃいけないと思わせてくれる、いい映画です。