タイトルなし
この作品は、喰種(グール)と呼ばれる、人間を捕食することでしか生きれない者と、人間の争いを描いており、舞台として東京が登場します。
主人公は、読書を趣味とするごく平凡な男子大学生で、ある機会で大きな事故に巻き込まれ、身体の半分が人間、半分が喰種という半喰種となってしまいます。最初は、その身体の変化に戸惑いを隠せず、ただ絶望する主人公でしたが、その主人公を受け入れてくれる人間と喰種により希望を持てるようになっていきます。しかし、人間側が中心となっている世界に反旗をひるがえした喰種の組織(アオギリの樹)に主人公が捕まり、そのことがきっかけとなり徐々に主人公の考えが変化するようになります。最初の主人公の考えから最後の主人公の考え方は目まぐるしく変化するので、すごく見ごたえがあります。また、多くの場面で名言などもあり、その言葉には感動させられるましたので、それも見どころです。
最初に喰種は、人間しか食べられないと書きましたが、もう一つだけ口にできるものとしてコーヒーが出てきます。なぜ、コーヒーだけは他の食べ物とは例外なのかは作品をご覧になっていただければと思います。ただ、コーヒーが他者と他者を結ぶきっかけとなっていることを最初に知っておくと見方が変わると思うので書かせていただいました。ぜひこの作品をご覧ください。