オムニバスな終末世界観
この作品は常にどこかで人類滅亡するような、あるいは世界壊滅するような危機が日常のように訪れる矛盾していてそれでいて平和のような危ないようなちぐはぐしたトリッキーのある面白さがあります。
主人公は目以外が平凡で非力だけど勇気のある少年「レオナルド・ウォッチ」で、彼がすむなんでもありな街「ヘルサレムズ・ロット」は毎日どこかでだれかが事件を起こし、それを彼が所属する集団「ライブラ」が解決に当たります。
が、基本的には人類が滅亡するような、あるいはそれにちかいパニックを引き起こすような事件ばかりなので一筋縄ではいかず、ギリギリな状況が毎回。それでも殆どが一話で終わることが多いのでどこか剣呑としています。やばかったような、そうでもなかったような。
そしてもう一つ、この作品の魅力として血液を媒介にしたド派手な必殺技が数多くあります。
「ライブラ」のリーダーである「クラウス」は拳とかなり凝固した血液の武装による盾や槍、封印術を使って様々な局面を対応します。
他のメンバーは足技と氷による搦手、重火器と雷による遠距離の一撃、炎と刀剣とワイヤー、風と槍と円月輪による近接戦闘など見ていて引き込まれるようなかっこいい場面がかなり多いです。
そして多くの必殺技、と言ったように作中でも大ゴマで様々な名前でそれぞれ乗っています。
こういったところに少年心が惹かれるものがあります。