スパイダーマン:スパイダーバース / Spider-Man: Into the Spider-Verse

スパイダーマン:スパイダーバース / Spider-Man: Into the Spider-Verse

『スパイダーマン:スパイダーバース』とは、2019年に公開されたCGアニメ映画作品。マーベルヒーローの中でも特に根強い人気を誇るスパイダーマン初のアニメ映画として製作された。多くのスパイダーマン作品で主人公となるピーター・パーカーではなく、高校生主人公のマイルスが、様々な次元のスパイダーマンと出会い成長していくストーリーが描かれていく。これまでになかった設定と3Dアニメの枠を広げた斬新な表現の数々は、ファンだけでなく批評家からも絶賛され、新たなスパイダーマンの人気作となった。

a_chan23_srn9のレビュー・評価・感想

スパイダーマン:スパイダーバース / Spider-Man: Into the Spider-Verse
8

親愛なる隣人がついにアニメに!?

この作品の概要は、主人公のマイルス・モラレスが別の世界に干渉する実験に巻き込まれ、スパイダーマンになり心身ともに成長していく様子を描いた作品です。
他の世界に干渉したせいで、別の世界から来てしまったスパイダーマン達が主人公の師匠役をするのですが、それらのスパイダーマン達がかなり個性的です。あるスパイダーマンはモノクロで探偵みたいな格好をしていたり、また別のスパイダーマンはロボットを操縦しているなど、「スパイダーマンって何?」と思ってしまいましたが、この要素はとても新しくて個人的には好みです。
また、実は主人公の叔父が敵だったり、今作の敵側のボスにもスパイダーマンを憎む理由があったりなど人間関係も複雑で、一言で「こいつは正義だ」、「こいつは悪だ」と決めることが出来ない奥深さもポイントです。
そして、スパイダーマンと言えば立体起動のアクション!当然今作にもあるのですが、主人公は初めから出来た訳ではなく、しかも特殊な能力(透明化、プラズマエネルギー的なハンドパワー)を持っているにも関わらずその能力を使いこなせなかったりして、初めからヒーローとして成熟しきっていない点も個人的には大好きで、後半になっていくにつれて主人公のアクションがどんどんスパイダーマンらしくなって行き、最後にラスボスを倒すシーンは思わず手を強く握りしめてしまいました。
とても面白い作品です。是非一度見てください!