極主夫道 / The Way of the Househusband

極主夫道 / The Way of the Househusband

『極主夫道』(ごくしゅふどう)とは、おおのこうすけによる日本の漫画。実写ドラマ化とアニメ化もされている。「不死身の龍」と呼ばれた元・最凶ヤクザの、主夫業の日常を描いたハートウォーミングコメディ。強面のヤクザが全力で主夫業に邁進するギャップ、および高い画力とシュールな展開が特徴。大筋は主人公の龍がその強面から繰り出す熟練の家事スキルギャップが軸になるが、登場人物たち半数近くがその筋の関係者で彼らも彼らでどこかしらズレており、そのズレの連鎖から笑いの渦を生んでくるパターンも多い。

natuya-729のレビュー・評価・感想

極主夫道 / The Way of the Househusband
8

元極道が挑む主夫の道に爆笑

見るからに極道という厳つい顔をして可愛い柴犬のエプロンをつけている主人公・龍の姿を見るだけで、まずはクスリと笑ってしまいます。伝説の極道だったというだけあって、龍は物事を極める意気込みと才能があるのでしょう。結婚して主夫となっている龍の家事レベルの高さも半端なく高く、先輩主婦から新しいことを習えば熱心に練習して習得しています。龍の家事に関する言葉使いが全て、極道がいかにも使いそうな言葉ばかりというところにシュールな笑いが生まれています。おまけに龍のキャラクターを通して家事のちょっとした豆知識まで得られてしまうところがおいしいです。龍以外のキャラクターたちも個性派ばかりで毎回読み応えがあります。壊滅的なまでに家事ができず性格が豪快なキャリアウーマンで、好きなアニメキャラのグッズ獲得のために龍をお使いに出してしまう龍の妻・美久。伝説の元極道を普通の主夫として扱う美久という妻がいて、龍の面白さが発揮されていると言っても過言ではありません。そんな龍&美久夫婦の淡々とした日常はとにかく面白いです。他にも龍の舎弟、ライバル、主婦仲間たちといった面々が繰り広げる龍との交流は、ひたすら笑いのツボをついてきます。