炎と戦うアクションも心も熱い!炎炎ノ消防隊とは?
人体自然発火現象を知っているだろうか。発火する要因がないにもかかわらず、突然人体が発火してしまう現象のことだ。
現実の世界で端にいたる現象なのだが、炎炎ノ消防隊では確かに死には至っているのだけれど、死ねない。焔ビト(ホムラビト)になるからだ。
焔ビトになると人を襲ったり、二次災害を引き起こしたりする。だから特殊消防隊が、焔ビトを鎮魂し、二次災害を食い止めるため活動している。
特殊消防隊。
特殊というだけあって、炎を操れる特殊な隊員がいたりする。
主人公の森羅日下部(シンラクサカベ)もその1人。足から炎が出る。飛んだり、加速したりできる。ややズボンの裾が燃えるのが難点のようだが、それにしたって何も能力のない者からすれば、うらやましい。
だが、彼には壮絶な過去があった。
12年前に突然の火事によって、母親と生まれたばかりの弟がなくなってしまったのだ。しかもその火事を引き起こしたのが、森羅が発火したからではないかと周囲には疑われ……。
さらに彼は事件のあとから感情と表情が噛み合わなくなってしまう。恐怖を感じるとぎこちなく笑ってしまうことがさらなる誤解を生み、「悪魔」と呼ばれるようになってしまうのだ。
日下部だけが知っている。
家族を火あぶりにしたのは、別の誰かであることを。
もう母や弟のような被害者が増えないように、自分が犯人ではないことを証明するために、日下部は決める。
「ヒーローになる」
物語は、日下部が第8消防隊に配属されるところから始まる。
この第8消防隊も実は特殊消防隊の中では異質の存在として見られているのだが、どの隊よりも心が熱い! チームワークが厚い!
心を燃やしながらいかにして特殊消防隊が災害を食い止め、鎮魂していくのかがこのサイエンスファンタジーの最大の魅力だ。