壮大な世界観スピードある戦い、アクションと一人一人のキャラクター性が強くておもしろい
漫画もアニメも見ていなかったので、いきなり映画を見てわかるだろうかと心配でした。歴史もの、しかも中国史なんて難しそうじゃないですか。それに原作の関数も多いからそれを映画化するわけですから、話が省略されているか、違う話になっているかもしれません。でも、原作を見てから映画を見るのも不安な要素はありますよね?原作ファンが映画化された作品を見て「イメージと違った」とかよくききます。しかし、漫画を読んで映画を見た友人が、「イメージ通りで映画から見てもわかるよ」と勧めてくれたので見てみました。
もともと三国志の世界観が好きなので、見たらはまるだろうなという予感はしていました。壮大な世界観スピードある戦い、アクションと一人一人のキャラクター性が強くておもしろいです。主人公が旅立つきっかけが友人の死からなのですが、その友人がかっこいい!王にそっくりだったため、替え玉として仕えることになり、クーデターが起きて身代わりになって死ぬという最初から壮絶で緊迫感のある話です。この話、実際に三国志でもあるんですよね。君主の身代わりになって君主の兜をかぶって臣下が身代わりとなり、君主を逃がすという話。涙なしには見れません。そして怒りまくった主人公が王と共に王の弟を倒しにいきます。王が逃げながらも高貴な感じで、ツンツンしているのと相反して主人公が熱血おバカな感じがいいです。助けを求める為にかつて裏切ってしまった仲間に交渉に行くシーンがあるのですが、王同士が難しい言葉を使いながらお互いの出方を見つつ話すものの、過去の恨みなどが邪魔して話が平行線で決まらない時に、主人公が高貴なプライドがないからこそ正直に話して交渉を成功させるシーンはおもしろかったです。相手の心を動かすのは真実な言葉なんだなと思いました。仲間が死ぬのは悲しくてつらいからこういう冒険ものは勧められても見ない人が多いですが、王はのちに秦の王になるのですから、王は絶対死なないんだなという安心感で、どのように中国を統一していくのかを見られるのがいいです。