スパイダーマン:スパイダーバース / Spider-Man: Into the Spider-Verse

スパイダーマン:スパイダーバース / Spider-Man: Into the Spider-Verse

『スパイダーマン:スパイダーバース』とは、2019年に公開されたCGアニメ映画作品。マーベルヒーローの中でも特に根強い人気を誇るスパイダーマン初のアニメ映画として製作された。多くのスパイダーマン作品で主人公となるピーター・パーカーではなく、高校生主人公のマイルスが、様々な次元のスパイダーマンと出会い成長していくストーリーが描かれていく。これまでになかった設定と3Dアニメの枠を広げた斬新な表現の数々は、ファンだけでなく批評家からも絶賛され、新たなスパイダーマンの人気作となった。

dolphinのレビュー・評価・感想

スパイダーマン:スパイダーバース / Spider-Man: Into the Spider-Verse
8

新たなアニメーションの進化、確立

個人的に、実写版の『スパイダーマン』シリーズを見てきましたが、アニメーションとしては初めてでした。今作品のすごいところはproductionI.G,岩波美和監督、吹き替えには小野賢章、宮野真守と日本のアニメーション、声優業界を第一路線で活躍している人たちが今作品を彩っています。
色んな次元から、色んなスパイダーマンが出てきます。この時点で意味がわからないと思いますが、この意味のわからなさが成立するのが凄い。また、色彩の鮮やかさというのは実写ではなく、アニメーションだからできたことだとも思います。
私個人、映画好きではありますが、アニメに対してあまり好きではありませんでした。実写だからこそのドラマティックさがアニメで表現できるのか?と思っていましたが、これが……ぜひ、見て頂きたいです。主題歌にはTKfrom凛として時雨の音楽もかっこよかったです。あのハイトーンボイスの中にある殺伐とした感情が、彼らの無常に起きる事件や誰かを失った悲しみ、それでもスパイダーマンとして戦っていくという決意を感じさせる力強さを感じました。また、次があるのであればどんな映像美が見れるのか、期待しています作品でもあります。