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宣伝の通りの「歴史ミステリー」
兎に角凄かったです。特に、三日月宗近役の鈴木拡樹さんの殺陣やお芝居、所作、その全てが圧倒的人外感を醸し出していて、人外なのだけれど、でも、人外の感情というものを表現しているという……技量がとてつもなかったです。
それ以外にも、光や音、世界観の演出と言った部分も、細部に至るまでものすごく丁寧で繊細に作り込まれた作品だったなぁと思います。
なにより、ストーリーが凄まじかったです。織田信長といえば本能寺の変で死んだというのがあまりにもメジャーな定説ですが、真実がどうであったのかという事は、今を生きている人間にはどう逆立ちしても確認しようがない。今回の映画は、そういった歴史の特性をふんだんに生かした作りになっていたなぁと思います。まさに、宣伝の通りの「歴史ミステリー」でした。また、作品テーマとして、「正しさとはなにか」「守るとはどういうことなのか」といった重厚なテーマも散りばめられ、何度も感涙してしまいました。
一ヶ月という短いスパンで撮影されたとの事でしたが、この熱量と分量の作品を一ヶ月で撮り終えたというのは、本当に凄まじい話だと思います。
次回作があるならば、ぜひまた劇場に足を運びたいと思います。