予備知識が無くても楽しめる
オンラインゲームから始まってアニメに舞台、ミュージカルと表現の場が広がっている「刀剣乱舞」がついに実写映画化されました。
ゲームやアニメの実写化では違和感があったりして低評価が付きやすいものですが、映画『刀剣乱舞』はかなりハイクオリティーに仕上がっていると思います。
日本人ならほとんどが知識のある「本能寺の変」と刀剣男士たちの活躍を融合させたストーリーで、織田信長や豊臣秀吉は知っているし、刀剣男士たちを知らなくても大丈夫です。
ストーリーは複雑ではないものの工夫があり、何といっても登場人物たちの描き方が良いです。
若手俳優が多いものの舞台での活躍が多いそうで、殺陣を始め和装での立ち居振る舞いも美しいです。
映像ならではの表情にも演技力があり、出演者の質の高さを感じます。
アニメや舞台での予備知識があるファンには嬉しいシーンもありますが、所見でも映画としての見どころがあります。
刀剣乱舞はアニメやゲームでファンの「推し」が出来上がるものですが、三日月宗近が中心として描かれることに異論は出ないのではと思いますし、この三日月が映像としても作中での描かれ方としても素晴らしいと思います。
多くのファンが感じていると思う「優雅さと強さ」を兼ね備えた三日月宗近をさらに輝かせる作品になっているのではないでしょうか。
その他の刀剣男士たちの描写も期待を裏切らないと思います。
映画の内容は予習せずに見て、2度3度と楽しめる作品になると思います。