夫婦で見たい温かい気持ちになれる映画
物語は新婚旅行の帰り、新婚夫婦らしい幸せそうな雰囲気のトークから始まり、小説家の夫と、年下の妻が鎌倉に生活の拠点を移し、暮らし始めるというところからのスタート。
鎌倉は古来からの魔物や霊が住み着きそんじょそこらにいるのは、常識というストーリー設定で、異次元、異空間が展開されてます。
驚くあきこに、それをからかうようになだめる夫、随所随所に出てくるセリフに、きゅんとされられます。
特に好きなのは、スタートの時に、「新婚旅行楽しかったですね」の妻の会話から、「僕は夢のように幸せだ」という普段あまり日本人が口にしないセリフを堺雅人が、さらっと優しそうに語るのがとても気持ちが温まります。
貧乏神を家に招き入れた妻が、「信じられない!」という夫に対し「先生となら貧乏だって平気ですよ」とニコニコというセリフも気持ちいいです。
魔物の仕業であきこの魂が抜けて、霊体はこの世に残ったままになってしまう場面で、先生のそばにいたいけど、そばにいると先生の命が短くなってしまうことを知り、自ら黄泉の国へ行くことを選んだあきこの決意の涙や、それを追いかける夫の必死な姿にも胸がぐっと熱くなります。
あきこを追いかけ、黄泉の国へ向かう時に見える黄泉の国の世界が異次元なのですが、その映像が綺麗すぎて、何度も見たくなります。
黄泉の国へ行き、初めて知った生まれ変わりの話がとても運命的で、さらにストーリーにのめり込みました。
全体的に心が温かく、愛しい気持ちにしてくれた映画でした。