極主夫道 / The Way of the Househusband

極主夫道 / The Way of the Househusband

『極主夫道』(ごくしゅふどう)とは、おおのこうすけによる日本の漫画。実写ドラマ化とアニメ化もされている。「不死身の龍」と呼ばれた元・最凶ヤクザの、主夫業の日常を描いたハートウォーミングコメディ。強面のヤクザが全力で主夫業に邁進するギャップ、および高い画力とシュールな展開が特徴。大筋は主人公の龍がその強面から繰り出す熟練の家事スキルギャップが軸になるが、登場人物たち半数近くがその筋の関係者で彼らも彼らでどこかしらズレており、そのズレの連鎖から笑いの渦を生んでくるパターンも多い。

happyride_122のレビュー・評価・感想

極主夫道 / The Way of the Househusband
8

主人公よりも周りがやばい!?

今回ご紹介するマンガ『極主夫道』は、主人公・龍が美久との結婚を機に極道の世界から足を洗い、専業主夫として生きていくというコメディマンガとなっています。
マンガの売りとしては、外見がヤクザそのものの主人公龍が実生活に役立つ様々な知恵を駆使して家庭や近隣住民の悩みを解決したり、生活を豊かにしたりするというもの。そのギャップで楽しむマンガだと思うのですが、ある程度読み進めていくと誰もが「主人公より周りの住人の方がやばくね」という感想を持つだろうと断言できるほど、周囲に一癖も二癖もある人物が登場します。
主人公が披露する生活の豆知識は、実際に活用できるものが多くついつい試したくなるものばかりですが、それをすべて無に帰すような破天荒な性格の妻を筆頭に、龍が住む町の駐在さん、近所の主婦仲間、同じアパートに住む住人、近所のオタク青年から喫茶店マスターまで全ての人物が良くも悪くも「常軌を逸した」キャラクターばかりで、最終的には「龍が見た目を除けば一番の常識人なのでは?」と錯覚してしまうほど。
とにかく話によって緩急が凄まじく、読む巻によっては1巻読むだけで笑い疲れてしまう場合もあり、そうかと思えば比較的ゆったりと楽しむことができる巻もあるため、この辺で評価が分かれる作品かもしれません。