映画「キングダム」のレビュー
2019年4月19日に公開された映画「キングダム」は、壮大なスケールと緻密なストーリー展開が魅力の歴史アクション大作である。「週刊ヤングジャンプ」で連載している原泰久の漫画「キングダム」が原作で、中国の春秋戦国時代(紀元前245年頃)を舞台にした壮絶な戦争と人間ドラマが描かれている。
物語の中心は、戦乱の世に生きる少年、信(しん)と漂(ひょう)。戦災孤児でもある彼らは「天下の大将軍になる」という夢を共に抱き、奴隷の身分ながら、隠れて剣術の稽古に励んでいる。ある時、漂が王・嬴政(えいせい)の影武者として王宮に召し抱えられるが、王の弟の反乱に巻き込まれて命を落とす。やがて信は、嬴政の身代わりとなった漂の遺志を知り、嬴政とともに反乱軍鎮圧に向けて剣を取ることになる。
映画「キングダム」の魅力は、その映像美とアクションシーンだ。広大な戦場で繰り広げられる戦闘シーンは圧巻で、リアルな迫力が観客を圧倒する。
また、キャラクターの緻密な描写も見どころの1つ。彼らの葛藤や成長、絆が物語に深みを与え、観る者を引き込む。
さらに、豪華なキャスト陣が物語を彩る。主演の山崎賢人をはじめ、吉沢亮、橋本環奈、長澤まさみ、大沢たかおなど、実力派俳優たちが織りなす熱演が、物語に一層のリアリティをもたらす。
「キングダム」は、歴史や戦国時代に興味がなくても、エンターテインメントとして十分に楽しめる作品であり、迫力満点のアクションと深い人間ドラマが融合し、観る者を最後まで飽きさせない。
ぜひ1度、この壮大な世界に足を踏み入れてほしい。