キャラの忠実な再現に原作ファンも震えるはず
マンガを実写化する場合にありがちなのが、キャラクターの改変や、好きなエピソードがカットされてしまうこと。しかし、『ゴールデンカムイ』の実写版はまったくそんなことありませんでした。
杉元、アシリパ、鶴見中尉、二階堂兄弟、土方歳三と、どのキャラも原作通りに再現されていることに驚き。衣装も違和感がなくリアルな仕上がりでした。
アクションでは二〇三高地の戦いのシーンが完璧で見ごたえがあります。また、北海道の大自然を使ったロケーションは圧巻でした。その他の細かいエピソードも省略することなく、すべてにおいて原作に忠実でした。ダレたりせずテンポよく進みつつも、杉元とアシリパの孤独の描写がしっかり描かれていたのが好印象。孤独だからこそ、2人の絆をより強く感じることができました。製作スタッフの皆さん、相当原作が好きなんだろうなってぐらいの愛をビシビシ感じました。
2時間ちょっとの上映時間ですが、あっという間に見終わっちゃいます。細部までしっかり作りこまれていたので、原作でいうところの3巻前半までのエピソードです。今後の展開が気になりますが、続きは映画ではなくWOWOWでのドラマ放送が決定しているとのこと。このままクオリティを落とさずに、ぜひ最後まで実写化して欲しいなと思いました。