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実話ならではの結末でした。
シベリアの収容所(ラーゲリ)で囚われていた日本人男性たちの物語。厳しい環境下で労働をさせられていて、観ていてとても苦しい気持ちになりました。主人公の山本さんはそんな過酷な環境の中でも希望を忘れず、仲間を励ましながらダモイ(帰国)の日を待ち続けてました。しかし、まさかの病気が発覚し、シベリアで帰らぬ人となってしまいました。それでも山本さんが仲間に残した希望は明るく前向きにさせるものだったと思います。山本さんが亡くなる間際に残した遺書は、ロシア兵によりスパイ行為と見なされ、没収されてしまいました。それでも仲間によって記憶された遺言が山本さんの帰りを待ち続けた家族に伝えられ、希望を与えることとなりました。主題歌のSoranjiはこのことを表していると気付いた時は、鳥肌が立ちました。映画館のほとんどの方が涙しておりました。私は過酷な状況で悲しい亡くなり方をした山本さんが悔しくて、悲しみまでいくことができませんでした。山本さんが残してくれた素晴らしい生き様を見習って、私も希望を忘れずに周りにも影響を与えられる人になりたいです。個人的には中島健人さんが演じていた役が可愛くて過酷な環境の中での癒しとなりました。