伝説になった国民的RPG
1988年2月10日にエニックス(現スクウェア・エニックス)から、FCのゲームソフトとして発売されました。発売日、店舗前に行列が出来り、RPGというジャンルを認知させた作品です。「抱き合わせ商法」や「ドラクエ狩り」など社会現象となりました。良い意味でも、悪い意味でも伝説になったので、ある意味、発売された時点で既に伝説になっていたのかもしれません。
主人公の名前を決めるところから物語は始まります。1996年12月6日に発売されたリメイク版(SFC)では性格という概念が存在するので、性格を決めるイベントが発生します。性格によって成長度が異なるので、新たな楽しみが追加されています。ドラゴンクエストシリーズでは初めて、4人パーティーで仲間キャラを自分で作ることが出来るようになりました。仲間キャラは名前と職業を決めることができます。友達や他のゲームやアニメのキャラクターの名前を参考にした方も多いと思います。職業も戦士、武闘家、商人、僧侶、魔法使いと、遊び人と賢者(転職のみで可能)、盗賊(リメイク版から登場)と様々でプレイヤーの考えでパーティーを作ることができるので、自由度があります。なお、ストーリーが進むと転職したり、名前を変更できる(リメイク版から採用)ので、パーティーを再編成することができます。
ストーリーは船を入手するまではほぼ一本道です。地形が現実の世界と形が似ている点は親近感があります。ドラクエシリーズでお馴染みとなったカンダタもこの作品で初登場します。何故か、それぞれの国で君主(?)に化けているヤマタノオロチとボストロール、ゲーム開始時はラスボスだと思っていたバラモスなど中ボスも個性豊かです。特にバラモスを倒して「これでゲームクリアだ」と思った後の展開は絶望感があります。バラモスを倒すと裏の世界に行けるようになります。裏の世界は「ドラゴンクエスト(ドラゴンクエストⅠ)」と同じです。「ドラゴンクエスト」で竜王の城があったところにラスボスであるゾーマの城があります。ゾーマ戦のBGMである「勇者の挑戦」はラスボスと戦う緊張感を感じさせる名曲です。エンディングでスタッフロールが流れた後、「to be Continued to DRAGON QUEST Ⅰ・Ⅱ」と表示されて、サブタイトルが回収されます。