引っ越し大名って何かわかる??
星野源主役の時代劇ではなくお笑い時代劇というほうが良いかもしれません。
江戸時代の小さな城下、姫路藩の大人しく人とのコミュニケーションがうまく取れない主人公。
今の時代で言えばオタクっぽい気の小さな人柄。
お金がないのにお引っ越しする事になり、みんながやりたがらないなかで中心人物となり仕切っていく過程を面白く、真面目に描いた映画です。
初めは、どうにかこの役目から逃げる事が出来ないかという事しか考えていなかった。
しかし、逃げる事も出来ない。
城主に対しての服従は、現在では考えられないことです。
自分の知識を使えばどうにかなるのではと思いつくまでの不安な顔と、
それしかないと決心をして行動をする顔は全然違い、次第に周りの信用を勝ち取っていく人物になっていきます。
一人では出来ないことも人に頼っていくことが大切な事だと気が付く場面もあります。
途中で裏切る人も出てきます。そんなに簡単な事ではないのです。
どこまで人を信用して良いのかわからないこともあります。
自分を信じてついてきて来る人を裏切らない。だから人がついて来てくれる。
必ず約束を守ってくれるという保証はないのに、その人を信じて何年も耐え忍んで人生を過ごす事が自分に出来るだろうかと考えさせられる映画でした。