キングダム(映画) / Kingdom (2019 film)

キングダム(映画) / Kingdom (2019 film)

『キングダム』とは、原泰久の同名漫画を原作とする2019年公開の実写映画作品。映画としての『キングダム』シリーズの最初の作品である。キャッチコピーは「すべて、奪還する」。監督は佐藤信介が務め、主役の山﨑賢人や吉沢亮などの主要な役者は以降の作品でも続投した。
奴隷の少年信は、「天下の大将軍になる」という夢を共有した親友の漂を殺され、その仇を追う中で秦国の若き王嬴政と出会う。嬴政は政敵に狙われており、漂が彼の身代わりとなって散ったことを知った信は、親友の想いを継いで秦国の闇に立ち向かう。

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キングダム(映画) / Kingdom (2019 film)
9

中国の戦国時代を描いた漫画を実写化した壮大な歴史エンタテインメント映画。キャスト陣の原作に忠実な役作りにも注目。

映画キングダムは、原泰久による漫画「キングダム」を実写化した歴史エンターテインメント作品である。
監督は佐藤信介だ。
物語の舞台は古代中国の春秋戦国時代末期、戦国七雄(秦、楚、斉、燕、趙、魏、韓)が織りなす戦いを描いている。
この作品に出演しているキャストがまた豪華なのだ。主役を務めるのは、数々のドラマや映画の主役経験がある山﨑賢人である。
山崎が演じるのは、天下統一を果たした始皇帝を支えたとされる将軍李信だ。
戦災孤児となったものの大将軍になることを夢見て剣術を磨き、のちの始皇帝が王座を奪還するために尽力する将軍になるまでを描いている。
それから信の幼馴染で親友の漂と、漂とうり二つで信と共に王座奪還を目指すのちの始皇帝えい政の二役を吉沢亮が演じた。
顔はうり二つであるが、全く違う人物像を上手く演じ分けたと高い評価を得た。
そして最も注目してほしいのが、再現度の高さが話題になった長澤まさみ、大沢たかおである。
長澤は山の民の王である楊端和を演じた。山の民をまとめる長であり、馬をも乗りこなす強く美しいキャラクターだ。
原作の再現度が高くはまり役だと評価が高い。
そして、筋肉ムキムキで独特の話し方、笑い方で癖の強いキャラクターである王騎を演じたのは大沢たかおである。
原作の読者の中でも人気が高く、誰が演じるのか注目されていたが、その大役を見事にこなした。
体重を増やし見た目も王騎に近付ける努力をするなどして高評価を得て話題になった。
さらに主題歌の「Wasted Night」はONE OK ROCKが手掛けた。
有名どころの俳優たちを多く起用しているため原作を読んでいない人にも楽しめる内容になっている。