複雑な気持ちになるけど面白い
人間と、人間しか食べる事ができない人間と同じ姿をした喰種(グール)の話。主人公の男の子は元々人間だったが事故に巻き込まれ、そこで一緒に巻き込まれた喰種の臓器移植を受ける事で半人間、半喰種となってしまう。
主人公は人が肉にしか見えなくなってしまい、そんな自分に嫌悪しては空腹に耐えていた。親はいなく、たった1人の親友にも自分が喰種になってしまった事を打ち明けられず飢餓状態になり苦しんでいた時、喰種が経営しているカフェの店長に出会う。どうしても人間を食べる事ができなかった主人公だが、店長の提案でカフェで働き、そこで喰種達と生きていく中で少しずつ喰種の生き方や考え方を知ることになる。人間を食べる事以外は人間と全く同じなのである。
喰種には喰種の家族や仲間、大切なものがあり、思いやりがあるとこを知り、次第に主人公も仲間の喰種の事を大切にし始めるようになる。
しかし、人間にとっては人間を食べる喰種は脅威であり、常に喰種捜査官に身を狙われているなかで、ある日仲間の喰種が目の前で殺されてしまう。人間を殺さずひっそりと生きていただけなのに。
元々人間だった主人公はどちらの立場の気持ちも分かる為、今後の人間と喰種の共存の為の大きな存在になっていく。