最終巻を読み終えて
東京喰種を最近、最終巻まで読み終えました。
結論を言いますと、かなりおもしろかったです。
内容ですが、本作品は人とグールの2つの種族が存在しグールは人しか食べられないため、人とグールは対立しグールが隠れて暮らしているといった世界観で主人公は、元人間の半分グールといった境遇になります。
対立のもとは、グールの人間しか食べられないという特性故のもので和解しようがないような設定となっています。
グール側はほとんど同じ生物である人間を食べることに苦悩を感じるものや、また人間を動物の肉を食べる感覚で食べる人もいます。
人間側は、人を食べるグールというものを受け入れようとしません。
そういった、設定の中どう折り合いをつけてどういった結末になるのかが見どころの一つでした。
そういった中で、主人公の半分人間で半分グールという境遇がカギとなっていきます。
主人公は、物語の中でグール側の穏健派で活動したりグール側の好戦的な組織で活動したり、また記憶がなくなり人間側で活動することもありました。
そんな苛烈な人生のなかで主人公の性格は、環境とともに変化していきます。
しかし、根底には仲間や家族を求めていたり、愛情や友情を大事にする面がありました。
そういったところから、人間、グール双方の中で関係を築いていきます。
最終的に、グールと人間双方の争いの中で生まれた怪物を前に主人公を中心とした協力関係により打破し、ようやく双方の争いが終わるという話でした。
長い物語の中、対立や争いなど経ても主人公が築き大切にしていた人間関係が最後主人公を助け2つの種族を結びつけていました。
物語の中で主人公に降りかかる困難が多かったため最終回は感慨深いものがありました。