星のカービィ ディスカバリー / Kirby and the Forgotten Land

星のカービィ ディスカバリー / Kirby and the Forgotten Land

『星のカービィ ディスカバリー』とは、『星のカービィシリーズ』の新規タイトルであり、シリーズ初の3Dアクションを起用したNintendo Switch用ソフトである。本作は開発はハル研究所、任天堂より発売され、日本で162万本を売り上げた。
カービィは突如現れた謎の渦に巻き込まれ、発達している文明と自然が融合した「新世界」に迷い込んでしまう。その世界に存在するビースト軍団に捕らわれてしまったワドルディを救うため、「新世界」で出会った謎の生物エフィリンと共に冒険の旅に出ることになる。

minami619o5のレビュー・評価・感想

星のカービィ ディスカバリー / Kirby and the Forgotten Land
10

自らの手で『発見』をするという事。「星のカービィ ディスカバリー」

「最近カービィすごい盛り上がってない?」
「カービィかわいいけど、それ以外そんなに知らない…」
という方にも
「カービィの新作、3Dアクションなんでしょ?やりにくくないの?」
という方にもオススメしたい。

「星のカービィ ディスカバリー」を今回は紹介していきます。

実は私もカービィ作品は今までDS「星のカービィ ウルトラスーパーデラックス」や、友人の家でwii「毛糸のカービィ」をやっていたくらいで、あまり触れた事がなかったのです。
しかし体験版があまりにも魅力的だった今作品。すぐに購入予約をしてしまいました。

物語はカービィの住むポップスターに異変が起きる所から始まります。
ポップスターの空に、謎の黒い空間が広がり、そこへカービィ達が吸い込まれてしまう、というもの。
今回はカービィが吸い込まれる所から始まっているんですね。
そして吸い込まれた先ではワドルディ達が何者かに連れ去られてしまっていた。
「わにゃわにゃ」とかわいい声で助けを求めるワドルディ達を助けるべく、カービィは進み始めるのですが、途中で「エフィリン」というネズミのような妖精に出会い…

果たして、カービィはワドルディ達を助けることはできるのか!
ポップスターに戻れるのか!?

というのがこの物語の概要です。

しかし今作品を調べている方々は、正直ここがメインで気になっているワケではないと思います。
おそらく「エフィリンは一体何者なのか!?」を重要視しているかと。
この答えについては、ぜひ自らの目で確かめて頂きたいので細かい言及は避けますが…
想像の遥か上、ではなく「想像できなかった展開」が待ち受けています。
そしてこの正体が明かされる瞬間が、心臓が高鳴る良い演出をしてくれています。
あのシーンについては「検索禁止」と言いたいくらいです。

この作品をオススメしたいのは「人間がいなくなった後の地球」といった、SF的な物に興味のある方。
ゲームを普段やらない方や、壮大なテーマを描いている作品が好きな方にぜひプレイしていただきたい。
この作品の全てを、自らの手で「ディスカバリー」してください。

「アドベンチャーゲームが苦手!」という方、大丈夫です。安心してください!
今作品は初心者の方でもプレイしやすい配慮がしっかり、しっかりとなされています。
このゲームでは「はるかぜモード」「ワイルドモード」といったいわゆる「イージーモード」「ハードモード」というものを選ぶ事ができますが、「ワイルドモードじゃないと見られないエンドがある」とかは一切ありません。
違いは難易度と得られるコインの量だけ。
このコインも、ステージ内だけで稼げる訳ではなく、ミニゲームなどで稼ぐ事ができますので「はるかぜモード」で全然プレイできちゃいます!
更にコピー能力の強化機能のおかげで、敵をゴリ押しで倒しやすいです!!
私は3Dアクションが全くの初心者だったのですが、今作品はプレイのしやすさに感動してしまいました。

そして圧倒的な景色と音楽の美しさ!
更にそれを盛り上げる演出の数々!
カービィのファンサービス!!
「最初の二つはわかるが、最後のはなんだ」と思った方。
本当なんです。
今作品、カービィがステージ移動中に手を振ってくれる事がまあまあある。
作品をプレイし終えた頃にはもうトリコです。

ただ、今作品は「完璧!」といっても過言ではないのですが…
ちょっとだけ注意点が。

それは「まあまあ怖い」という所。

カービィは「かわいい」事で有名ですが、ニンテンドースイッチオンラインのファミリーコンピューターのゲーム集などでカービィ作品をある程度やったことのある方は知っているかもしれませんが…
カービィってかわいいだけの作品ではないんです。

そう…時々グロい。
今作品はそこまでグロテスクではない…とも言い切れない。
ニードルのコピー能力は、敵をグサグサ刺しますのでちょっとびっくりします。
特にラスボスが苦手な人は苦手なフォルムをしており、ストーリー内容もなかなかリアルでエグい所を突いている作品となっているのでちょっと難しいところがあるんです。

しかしぜひプレイしてほしい!
今作品のグロテスクには意味があるから。

世の中には「とってつけたようなグロが苦手」という方が多くいらっしゃいます。
私もその一人です。
ですが今作品は「理由のあるグロテスク」を見る事ができます。
嫌でも理由が見えてきます。
その恐怖と沼のような魅力たるや。

現時点で有名かつ人気作品の「星のカービィ ディスカバリー」ですが、もっと色んな人にプレイして頂きたいと思う今日この頃です。