キングダム(映画) / Kingdom (2019 film)

キングダム(映画) / Kingdom (2019 film)

『キングダム』とは、原泰久の同名漫画を原作とする2019年公開の実写映画作品。映画としての『キングダム』シリーズの最初の作品である。キャッチコピーは「すべて、奪還する」。監督は佐藤信介が務め、主役の山﨑賢人や吉沢亮などの主要な役者は以降の作品でも続投した。
奴隷の少年信は、「天下の大将軍になる」という夢を共有した親友の漂を殺され、その仇を追う中で秦国の若き王嬴政と出会う。嬴政は政敵に狙われており、漂が彼の身代わりとなって散ったことを知った信は、親友の想いを継いで秦国の闇に立ち向かう。

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キングダム(映画) / Kingdom (2019 film)
10

原泰久さんの大ベストセラー

劇場版「キングダム」は、原泰久さんの大ベストセラー漫画「キングダム」を実写化した作品です。
漫画を読んだことのある方は勿論の事、キングダムを鑑賞するのは今作が初めてという方でも十分に楽しむことが出来ると思います。

物語は小さな村に下僕の少年「信」と「漂」がいるところから始まります。2人は下僕として生活を共にしていました。しかし、突如、漂が自分たちの国である「秦」の王と王弟の兄弟喧嘩に巻き込まれ殺されてしまいます。
漂は、王族の争いに関わらされ戦を行い、その結果致命傷を負って信の元に戻って来ます。そこで漂から渡された手紙を元に漂の敵を討つため信の物語が始まるのです。

傷を負い今にも死にそうな漂と、その漂を抱きながら涙を流す信の最後の別れは一気に涙が込み上げてきます。
小さな頃から下僕として衣食住を共にし、剣技を高めあった最大の仲間でありライバルがあっさり殺されてしまい、信としてはとてもやるせない気持ちだと想像に難しくないのではないかと思います。
村を出てすぐ信は漂が死んだ原因の出来事である王族の争いの当事者、後の「秦の始皇帝」である「政」に会います。
しかし信は、この秦王、「政」を見てとても驚くのでした。その理由は実際に見てからのお楽しみです。
実写ということもありこの作品は、本場中国でも撮影が行われました。
物語の中に何百という騎馬兵も登場するのですが、これらはCGではありません。実際に人馬を何百人も準備しているのです。その臨場感、リアルさは漫画では表現出来なかったものがあるように感じられました。非常におすすめの作品です。