マイノリティ ーの賛歌。
ごく普通の大学生の主人公、金木研が人喰いの怪物、喰種の少女リゼの臓器を入れられ、人間と喰種とのハーフである半喰種となり喰種の世界に足を踏み入れることになる。
最初は主人公も人喰いの怪物になったことを受け入れられず、自己嫌悪に陥るも、様々な喰種達と出会い、彼らも人と同じく悩み、苦しんでいる事を理解し、関係を深めていき主人公も内面的に成長していく話です。
作中の大きな見所の一つはアクションシーンです。
非常に迫力があり、CCGと呼ばれる対喰種の警察組織との戦いは見どころの一つ。
作中散りばめられた無数の伏線や謎の数々も楽しみの一つなので、ダークファンタジーやミステリーがお好きな方は楽しむことが出来ると思います。
この話は現実の人間関係でもよく当てはまったりすることで、ニュースや記事などの報道で他国の人間に偏見を抱いてしまったりなどする事が多いと思います。
しかし、実際に関わってみないと分からない事が多い。
作中でも人喰いの快楽の一つとして楽しんでいる者もいれば、人の肉を食べることに対して凄まじい嫌悪感を抱く者、そして人と関わることに喜びを見出している者もいる。
一概にそれを悪というのは間違いなのだと教えてくれる作品です。