明日が見えなくても明日へ向かう映画
公開当時、父と映画館へ見に行きました。しんちゃん映画といえば、こちらと「アッパレ戦国大合戦」の二大巨頭ではないでしょうか。
公開当時、私はまだ小学生で、作中の「オトナが懐かしんで暮らす昭和の世界」を見ても、なにやらテレビの中の世界を見ているような気分、といった感じでした。夕食時にアニメをやっている時代だったので、いつも夕食の時は、私に付き合ってアニメを見せられているようなだった父が「これは懐かしいなぁ…」と小さな声で呟いていたのをとてもよく覚えています。特に、オトナ帝国に操られてしまったひろしが、自分の靴の匂いで、子供の頃から現在までの記憶を取り戻し、正気に戻るシーンは、私も泣きましたが、隣の父が号泣していました。普段はアニメを見ていると「またマンガみてるのか~」と言っていたような父が、アニメで、しんちゃんで泣いているのは衝撃でした。
ラストの、東京タワーのような建物をボロボロになりながらも諦めずに駆け上がるしんちゃん。きっとあれは「上に行って敵の陰謀を食い止める 」と言うより、「この先の未来へ向かっている」のが本当の意味のような気がします。有名映画ですが、まだ見てないなという方は今からでも是非ご覧になってください。未来へ向かうしんちゃん達から、アツいパワーを貰える作品です。