MGMT(バンド)の徹底解説まとめ

MGMTは2002年にウェズリアン大学で結成された、ニューヨーク・ブルックリン出身のアンドリュー・ヴァンウィンガーデンとベン・ゴールドワッサーを中心とした5人組のロックバンドである。エレクトロなダンスミュージックから、幻想的でサイケデリックなサウンド、遊び心溢れる実験性的なサウンドまで幅広くこなす。バンド名のMGMTとは以前のバンド名であった「The Management」を略したものである。

01 It's Working
02 Song for Dan Treacy
03 Someone's Missing
04 Flash Delirium
05 I Found a Whistle
06 Siberian Breaks
07 Brian Eno
08 Lady Dada's Nightmare
09 Congratulations

2010年にリリースされた2ndアルバム。全米2位、全英4位の売り上げを記録した。
バンドは前作の「Time to Pretend」や「Kids」のようなダンサブルでキャッチーなシンセポップなサウンドからバンドサウンドに接近し、サイケデリックな雰囲気は残し、そしてそれをより強く押し出した。
プロデューサーは元スペースメン3のソニック・ブームが担当している。
今作からは 「Flash Delirium」、「Siberian Breaks」、「It's Working」、そして「Congratulations」の4曲がシングルリリースされた。

MGMT

出典: cdn4.pitchfork.com

01 Alien Days
02 Cool Song No. 2
03 Mystery Disease
04 Introspection
05 Your Life Is a Lie
06 A Good Sadness
07 Astro-Mancy
08 I Love You Too, Death
09 Plenty of Girls in the Sea
10 An Orphan of Fortune

2013年の9月にリリースされたセルフタイトルの3rdアルバム「MGMT」。
プロデューサーに再びデイヴ・フリッドマンを起用し、2011年の2月頃からレコーディングを始めた。
サウンド的には前作を踏襲しながらも、より抽象的でポップでない、実験的な捉えにくいものになっている。
今作からは「Alien Days」、「Your Life Is a Lie」、「Cool Song No. 2」がシングルカットされている。
アルバムアートワークが写している場所は今作の楽曲が録音されたスタジオがある周辺である。

MGMTの代表曲

Time to Pretend

1stアルバム「Oracular Spectacular」収録曲。
アンドリューとベンの2人が学生時代の頃に作った曲であり、その頃飼っていたメスのカマキリにインスパイアされて作曲した。
チープなシンセサイザーの音がとても印象的である。
ミュージックビデオはアレハンドロ・ホドロフスキー監督の映画「ホーリー・マウンテン」を参照している。

Electric Feel

1stアルバム「Oracular Spectacular」収録曲で2番目にシングルカットされた。
固い質感のベース音とどこかアジアを思わせるような音階のシンセサイザーが鳴る1曲。
曲名のElectric Feelとは電気ウナギを意味する。

Kids

デビューアルバム「Oracular Spectacular」最後のシングルカット曲。
アメリカのモダンロックチャートで28位を記録したり、英NME紙が2008年のベストシングルに挙げるなどされている。
アメリカ、イギリス、アイルランド、オーストラリアではシングルリリース前にラジオなどで相当流れていたため、ファンからの人気も高い曲である。メンバーはあまりそれをいいと思っていないためか、セットリストから外していた時期もあった。

It's Working

2ndアルバム「Congratulations」収録曲。シングルカットもされた。
「Congratulations」の制作にあたり最初期に出来た曲で、イギリスのバンドREMのサウンドからの影響を公言している。
ミュージックビデオはフランスのアーティスト、So Me(ソー・ミー)が手がけている。

Flash Delirium

2ndアルバム「Congratulations」からのファーストシングルである。
チープなシンセと打ち込みのリズムで始まるこの曲は最後に向かうにつれ暴走していくように展開する。
歌詞にはアンドリューのSNSへの不快感が表されており、"stab your Facebook.(フェイスブックを刺してやれ!)"のような言葉も出てくる。

Brian Eno

2ndアルバム「Congratulations」収録曲。
イギリスの作曲家であるブライアン・イーノの名前をそのままタイトルにした曲で、歌詞中にも何度も登場する。
サウンドはエッジーでパンキッシュだがブライアン・イーノへのオマージュかへんてこりんな音が度々登場する。

Congratulations

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@ayuki_kawac0

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