K(アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

「K」は、異能の力を持つものが歴史を支えてきたパラレルワールドの現代日本を舞台にしたアニメである。赤のチーム・吠舞羅(ほむら)と青のチーム・セプター4の交戦とそれに巻き込まれていく主人公・伊佐那社(いさなやしろ)の様子が描かれている。2012年10月から12月まで第1期が放送された。各放送のタイトルは全て「K」から始まっている。

『K』の概要

『K』とは、GoHandsが制作したオリジナルアニメ作品である。2015年にはアニメの第2期が放送された。さらに映画化もされており、2014年に『劇場版 K MISSING KINGS』が、2018年7月に『K SEVEN STORIES』と題し、episode1〜episode7が一ヶ月ごとに順に公開された。原作は7人組覆面作家集団「GoRA」。
異能者が暗躍してきた日本。7人の王のもとに集まった人物たちの日常や戦いを描く。

『K』のあらすじ・ストーリー

異能の力を持つ者達によって歴史が支えられてきた現代日本。日本には強力な異能の力を持つ7人の王権者がいた。第三王権者・赤の王の周防尊(すおうみこと)が率いるチーム吠舞羅(ほむら)と、第四王権者・青の王である宗像礼司(むなかたれいし)が率いるセプター4は対立していた。
学園島で平凡に暮らす伊佐那社(いさなやしろ)はある日、文化祭の準備で街に買い出しにでていたが、そこで赤のクランに襲われる。危ないところを夜刀神狗朗(やとがみくろう)に助け出されるも今度はその剣士に刃を突き立てられてしまう。その時、街頭掲示板に夜刀神狗朗の亡き主の称号「無色の王」を名乗る、伊佐那社そっくりの人物が吠舞羅メンバーの一人・十束多々良(とつかたたら)を殺害している映像が映し出される。

夜刀神狗朗は伊佐那社を追いかけ学園島に乗り込むがそこで具現化したストレイン(クランに所属せず、生まれながらに能力を持つ者)のネコと遭遇。伊佐那社は無実を主張するため、その事実を見極めるべく夜刀神狗朗はふたりと行動を共にすることにした。そのころ、同じように青のクラン・セプター4と赤のクラン・吠舞羅も十束 多々良を殺した犯人が学園島に潜伏していることを突き止めた。先に学園島に乗り込んだ伏見猿比古(ふしみさるひこ)と八田美咲(やたみさき)は過去の因縁を抱えながらぶつかり合う。

十束多々良殺害についての自分のアリバイを探す伊佐那社だが、探していくうちに記憶に曖昧な点があることに気づき自分の記憶が偽物だと気づいた。それはネコの認識操作能力で作られた記憶であった。だがネコに能力を解除させ取り戻した記憶は白銀の王・アドルフ・K・ヴァイスマンによって巨大飛行船ヒンメルライヒ号から落とされるというものだった。

セプター4に捕まっていた周防尊のところに十束多々良殺害犯を名乗る人物が接触した。周防尊はすべての決着をつけるべく吠舞羅を率い学園島へ向かい占拠する。そこへセプター4も駆けつけ学園島は包囲される。周防尊を説得するため単身会いに行った宗像礼司だが交渉は決裂する。同時に学園島では謎の爆発事件が起こり始める。また、奇妙な行動をする生徒も現れ、助けに来た伊佐那社を雪染菊理(ゆきぞめくくり)が襲撃する。だが、雪染菊理の中に入っていたのは無色の王・キツネ煙だった。無色の王の能力は他人の体に自分の精神を乗り移らせるものだった。無色の王の接触を受けた伊佐那社は自分が第一王権者白銀の王アドルフ・K・ヴァイスマンであることを思い出す。

白銀の王の記憶を取り戻した伊佐那社はかつて共にドレスデン石盤を研究した、黄金の王・國常路大覚(こくじょうじだいかく)と話す。キツネ煙の目的は王であり、赤の王・周防尊と青の王・宗像礼司を呼び寄せたのだった。学園島に突入したセプター4、吠舞羅と力を合わせキツネ煙を倒すことを決める。二人のもとへ向かう伊佐那社)は白銀のクランズマンとしてネコと夜刀神狗朗を迎い入れる。精神体となったキツネ煙を体内に閉じ込めた伊佐那社は敵を討つことを切望する周防尊との前に現れ、周防尊の手によって倒された。無色の王を手にかけた周防尊の持つダモクレスの剣は限界を迎えダモクレスダウンを始めた。宗像礼司は悲しくも周防尊を手にかけることでダモクレスダウンを回避した。こうして三人の王の消失で学園島の事件は幕を閉じたのであった。

『K』の登場人物・キャラクター

伊佐那 社(いさな やしろ/CV:浪川大輔)

出典: k-project.jpn.com

唐傘をよく持ち歩いている葦中学園高校の生徒。
昼休みになると学校中を回ってお弁当を分けてもらうといった行動から交友関係が広いことがうかがえる。しかし、特定の友人はいない。周囲からは「シロ」という愛称で呼ばれる。
夜刀神狗朗から剣を向けられる場面でも知恵が回り、肝が据わっている。

夜刀神 狗朗(やとがみ くろう/CV:小野大輔)

出典: k-project.jpn.com

先代の第七王権者「無色の王」三輪一言のクランズマン。
「黒狗(くろいぬ)」の名前で多くの組織から警戒されている。「クロ」「クロ君」や「クロスケ」と社やネコからは呼ばれている。
剣術、体術、家事が得意であり、特にバッグの中に専用の調理器具を持ち歩くほど料理が好き。
硬派な性格でありクールであるが、一言のことになると頬をそめて熱弁しだす。

ネコ(CV:小松未可子)

出典: k-project.jpn.com

いつも社と一緒にいる白い子猫。特殊能力(ストレイン)を持っており、桃色の長髪の美少女の姿になる。
社と狗朗からは「ネコ」と呼ばれているが、一人称が「吾輩」であるので、菊理からは「ワガハイちゃん」と呼ばれている。
自身を中心として特定範囲の人間の知覚・認識に干渉できる認識操作の異能を持つ。この力で社の記憶操作をした。

周防 尊(すおう みこと/CV:津田健次郎)

出典: k-project.jpn.com

第三王権者「赤の王」であり、そのチーム吠舞羅のキングである。
赤の王の力として炎の力と強力な身体能力を持っている。しかし、強い力を持っていることで自身の力を最も恐れていた。
気性は荒く寡黙ではあるが仲間からはとても信頼されており、アンナは常にそばにいる。

櫛名 アンナ(くしな アンナ/CV:堀江由衣)

出典: k-project.jpn.com

吠舞羅のマスコット的な存在。仲間からは「アンナ」と呼ばれている。
ストレインであり、感応能力を持つ。赤いビー玉を使い対象を遠距離から探したり、他人の心の中や未来を見透かすことができる。
赤色しか認識できない色覚異常がある。
普段は赤いロリータ服を着ている。

十束 多々良(とつか たたら/CV:梶裕貴)

出典: k-project.jpn.com

赤のクランズマンの一人で、吠舞羅のNo.3でありムードメーカー的な存在。
周防や草薙とともに吠舞羅の初期からのメンバーであり、中学生の時から周防にあこがれ「キング」と呼んでいた。
趣味が多く、盆栽やギター、歌が好き。趣味の一つのビデオカメラが、事件の引き金となる。

arina81q9
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@arina81q9

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