『She』(シー)とは、2015年よりフジテレビ系の「土ドラ」枠で放送されたテレビドラマ。主演は連ドラ初主演の松岡茉優。
学年で一番の美女と評判の荻原あづさが忽然と姿を消した。あづさの一番の親である西澤涼子があづさ失踪の理由とその裏に潜む真実に近づいていくうちに、残された4人の秘密が暴かれていく。本作は主人公不在という実験的なスタイルになっており、撮影は長回しと手持ちカメラを多用するドキュメンタリー方式で行われている。
『She』の概要
『She』(シー)とは、2015年4月18日よりフジテレビ系の「土ドラ」枠で放送されたテレビドラマ。主演は連ドラ初主演の松岡茉優。その他、森川葵、中条あやみ、竹富聖花などが出演している。
学年で一番の美女と評判の荻原あづさ(おぎわら あずさ)が忽然と姿を消した。あづさの一番の親である西澤涼子(にしざわ りょうこ)があづさ失踪の理由とその裏に潜む真実に近づいていくうちに、残された4人の秘密が暴かれていく。
容姿端麗、イケメンの彼氏、すべてを持ち合わせたパーフェクトで幸せそうに見えていた彼女。そんな彼女の失踪で、“彼女”とトップ争いをしていた学年のクイーン、“彼女”に憧れを抱いていたバドミントン部の女子生徒、そして“彼女”たちと話したこともない地味な子など、周囲の人間たち歯車が徐々に狂いだしていく。
同作は、土曜よる11時台に、25分間という短い尺の中でエッジの立った作品づくりをしていく新生土ドラ枠の第1弾。「主人公不在」という実験的なスタイルになっており、撮影は長回しと手持ちカメラを多用するドキュメンタリー方式(いわゆるモキュメンタリー)で行われている。
“学年で一番の美女”がこつ然と姿を消したことで、周りの人たちに波風が立つというストーリーを、長回しと手持ちカメラを多用してドキュメンタリー風に撮影している。記録映像のような演出で、“どこかの学校で本当に起こっていることではないだろうか?”という感覚を誘う“スクールドキュメント”サスペンスである。
『She』のあらすじ・ストーリー
学園一の美少女の失踪
秀英館高校の始業式の日、容姿端麗で学園一の美女と評されていた荻原あづさ(おぎわら あずさ)が忽然と姿を消した。学園では、あづさの母親である荻原みづき(おぎわら みづき)と警察による生徒への聞き取り調査が開始される。
あづさの親友である西沢涼子(にしざわ りょうこ)は、ジャーナリスト志望のクールな才女である。涼子は自らビデオカメラを回し、失踪の経緯とその裏にある真実を追うことを決意する。
失踪事件をめぐり、あづさとトップ争いをしていた自称学園のクイーンである山本沙綾(やまもと さあや)、バドミントン部の友人であった江藤美百合(えとう みゆり)、そしてあづさたちと接点がなかった地味な奥村千里(おくむら ちさと)ら、残された4人の女子高生の歯車が徐々に狂いだしていく。
調査が進む中で、学年一のイケメンで元彼である村岡晴人(むらおか はると)らも巻き込まれ、生徒たちがそれぞれあづさに対して抱いていた思いや、隠された事実が少しずつ表面化し始めることになる。
完璧な「彼女」への劣等感
聞き取り調査によって、涼子はあづさの彼氏だった晴人から、自分たちがすでに破局していたことと、あづさとの仲に問題はなかったことを聞く。しかし、涼子は聞き取り調査だけでなく、クラスの様子やあづさと晴人のやり取りまで隠し撮りしていたことを晴人や広瀬祐喜(ひろせ ゆうき)に非難される。
あづさと同じバドミントン部の美百合からは、パーフェクトな学園生活を送っていたあづさが彼氏と別れたり、学年末試験の問題用紙を盗んだという噂によって特進クラスに入れないなど、さまざまなトラブルを抱えていたことを聞いた。しかし会話の中で、涼子は美百合が嘘を吐いていることに気づいた。美百合はあづさが晴人と別れた後、晴人と付き合っていたのだ。美百合は彼氏のこともあってあづさと揉めていたが、正直に話すと警察に疑われると思い、そのことを黙っていたのだという。
あづさの失踪理由を追い、沙綾から話を聞いていた涼子だったが、途中で貧血で倒れてしまった。沙綾と共に保健室へ向かった涼子は、そこで自分たちがお互いに完璧なあづさに対して劣等感を抱いていたことを打ち明け合った。
涼子たちは、これが単なる失踪事件ではなく、その裏に深く複雑な人間関係や隠された秘密があることに気づき始めたのだった。
裏切りと告白
校内にあづさの悪評が出回り始める中、涼子は美百合、沙綾、晴人をアマチュア無線部に呼び出した。涼子はそこで、かつて学校で起こった期末試験盗難事件の犯人が、あづさではなく自分であることを打ち明けた。
さらに、同席していた千里が、あづさとは幼馴染だったと告白した。そして千里は、学校に仕掛けられていた盗撮カメラや盗聴器の存在を明かす。さらに、それらを仕掛けたのは自分ではないことと、定期的なメンテナンスの痕跡から犯人は学校関係者である可能性が高いことを指摘する。
涼子はこの盗撮犯こそがあづさ失踪の鍵であると確信し、犯人を追うために校内の特定の場所に自分のカメラを設置したのだった。
失踪の真相
涼子が設置したカメラにより、学校に盗撮カメラや盗聴器を仕掛けた犯人があづさの母・みづきであることが明らかになる。束縛が厳しいみづきは、愛する娘のことを徹底的に監視するためにこのようなことをしたのだった。
あづさ自身も母の過剰な束縛に苦しんでおり、母の元から逃げることを決意する。あづさは失踪の理由について、自分が学校内で嫌われるように仕向け、友人関係がこじれたせいにして、表面的には母親が原因ではないように見せかけたのだ。
あづさの失踪の理由が判明し、一同は解散することになったが、涼子にはまだ気がかりなことがあった。そして継続して調べるうちに、本物の「萩原あづさ」という子供が、3歳で亡くなっていたという事実を知る。
悲しみを受け入れられなかったみづきは、娘と同じ病院にいた3歳の少女を誘拐。この誘拐事件はメディアで大々的に報じられるものの、結局は少女は見つからず犯人も捕まらなかった。
何も知らないまま育ったあづさだったが、高校生活を送っていたある日、幼馴染だという千里に会い、3歳の頃の写真を見せられる。しかしそこにはあづさとは別人の少女が写っていた。怖くなったあづさは自分の過去を調べ、自分が3歳の時に誘拐された少女だと気がつく。
しかし自分をここまで育ててくれたみづきを悲しませたくなかったため、自分が事件の真実を知ったことを悟られないように失踪し、新しい人生を歩み始めたのだ。
全てを知った涼子は、あづさの気持ちを想い、真実を自分の胸の中に隠すことを決めたのだった。
『She』の登場人物・キャラクター
主要人物
西澤涼子(にしざわ りょうこ/演:松岡茉優)
出典: www.fujitv.co.jp
失踪したあづさの親友。学園有数の才女でクールな性格をしている。ジャーナリスト志望。生徒たちから聞き取り調査を行い、あづさの失踪の理由とその裏に潜む真実に迫っていく。
荻原あづさ(おぎわら あずさ/演:中条あやみ)
神秘的なルックスのミステリアスな美少女。学年で一番の美女と評されており、成績優秀で性格も良い。ある日突然姿を消してしまった。
学園の生徒たち
山本沙綾(やまもと さあや/演:竹富聖花)
あづさと学年のクイーンの座をかけてトップ争いをしていた“自称クイーン”。
奥村千里(おくむら ちさと/演:森川葵)
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目次 - Contents
- 『She』の概要
- 『She』のあらすじ・ストーリー
- 学園一の美少女の失踪
- 完璧な「彼女」への劣等感
- 裏切りと告白
- 失踪の真相
- 『She』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- 西澤涼子(にしざわ りょうこ/演:松岡茉優)
- 荻原あづさ(おぎわら あずさ/演:中条あやみ)
- 学園の生徒たち
- 山本沙綾(やまもと さあや/演:竹富聖花)
- 奥村千里(おくむら ちさと/演:森川葵)
- 江藤美百合(えとう みゆり/演:清水くるみ)
- 村岡晴人(むらおか はると/演:成田凌)
- 広瀬祐喜(ひろせ ゆうき/演:白洲迅)
- その他
- 荻原みづき(おぎわら みづき/演:霧島れいか)
- 川上(かわかみ/演:郭智博)
- 森下(もりした/演:最所美咲)
- 藤井玲花(ふじい れいか/演:古城蛍月)
- 荻原あづさ(おぎわら あづさ/演:保榮茂愛)
- 『She』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 企画は『テラスハウス』や『ファースト・クラス』の太田大
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