車輪の国、向日葵の少女(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『車輪の国、向日葵の少女』は、あかべぇそふとつぅが2005年11月25日に発売したPCゲーム、およびそれを原作としたコンシューマー版である。舞台は日本とよく似た架空の国。主人公の森田健一が、様々な義務を背負う少女と出会い、その義務を更生させる人物「特別高等人」を目指していく。物語のテーマは「人間」「社会」。

賢一のクラスメイト。常に切なそうな顔をしているのが特徴。
自称童話作家。卯月セピアはペンネームであり、本名は磯野一郎太。
メルヘンが好きかと思えば戦争の話も好きだったりと、よくわからない性格をしているが、時に賢一にヒントを与えたり手助けをする。
前髪に触るとキレる。

法月 将臣(ほうづき まさおみ)CV:さとう雅義

賢一の指導者で、特別高等人。賢一は「法月のとっつぁん」と呼ぶこともある。
特別高等人としての能力は非常に優秀だが、その性格は非情かつ厳格で、少し試験に遅れただけの特別高等人候補生を容赦なく銃殺するほど。
薄氷のような目つきが特徴。結果を先取りした言動で威圧感も凄まじい。
思考や理念などはまったくの謎であり、七年間指導されていた賢一でさえ一切のことを知らない。
左脚を事故で痛めていて、左脚をかばうような歩き方をする。

『車輪の国、向日葵の少女』の用語解説

義務

この世界における刑罰や懲役の代わりになるシステム。
犯した罪により義務が与えられ、例えば人を殺害した場合「子供を持てない義務」など、様々な義務がある。
義務を背負う被更生人は特別高等人の監視下に置かれ、基本的人権は全て特別高等人にゆだねられる。
義務を破った場合、「強制収容所」というところに収監されてしまう。
義務の解消は基本的に本人の更生によりなされるが、特別恩赦という莫大な金を国に払うことで解決する方法や、逆に極刑のようにいかなる場合も解消されないケースも存在する。
また、被更生人は、その義務に応じたバッジを体の見えるところに貼らなくてはならない。
画像はさちの「1日が12時間しかない義務」。

特別高等人

義務を負った被更正人を監督、保護観察する職務に就く人物。
特別高等人のための試験は非常に厳しく、その合格率は1万人に1人ともいわれ、ついた名前が「人間科挙」。
超法規的存在で、被更正人の基本的人権を握っており、指導のためならプライバシーを侵すことはおろか、生殺与奪すら自由である。
被更生人の更生の有無の最終判断も特別高等人にゆだねられているような義務も存在するなど、とにかく被更生人にとっては絶対的な存在。

法月の過去の物語『車輪の国、悠久の少年少女』

車輪の国、向日葵の少女には、ファンディスクの「車輪の国、悠久の少年少女」という作品がある。
本編の車輪の国、向日葵の少女は幾つかのコンシューマー版があるが、こちらはPCのみになる。
こちらの作品には、各キャラクターのエンディング後のアフターストーリーのほか、法月の過去を描く「法月編」が収録されている。
法月は、本編の中では悪役としての立ち位置である。だが、完全な悪というわけではなく、意外なところから人間味を感じたり、優しさが見えたり、物語の中でも非常に重要な役割を果たしているキャラクターである。
そんな彼が特別高等人になった経緯、理由などが、法月編では語られていく。
法月編をプレイした後にもう一度本編をプレイすると、同じ言葉でもその言葉の真意を感じたりと、多くの違いが出てくる。
その違いなどを考察するのもまた、この作品の楽しさの一つとなっている。
そんな法月編は、コンシューマー版では本編クリア後にプレイすることが可能となっている。
しかし、コンシューマー版には法月編があっても各キャラクターのアフターストーリーはついていない点、各キャラクターのアフターストーリーが見たい場合はPCゲーム「車輪の国、悠久の少年少女」を購入する必要がある。

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