もっと評価されるべき。D&D、Favorite Blue、知念里奈をお勧めする理由(動画多め)

90年代に活動していた女性ボーカル。今の若い人からすれば「そんな古い曲に用はない」となるでしょうが、意外と捨てた物じゃないんですよ。むしろ名曲が一杯。「趣味の押し付け」ではなく、飽くまでお勧めです。ダンスナンバー多めです。

青春ソングというよりも、若者への応援ソングといったところです。二番の歌いだしは「夢を忘れた大人」って奴でしょうか。夢に向かうことの苦難が歌われていますが、力強く、励ますような編曲がいいです。

『 true gate』

確かゲームのテーマ曲。

何かしらの切なさがありますね。歌詞のせいか、原曲のせいか、J-popって皆そうなのか。歌詞だけ見ると疲れた大人を思い起こさせますが、上下する音階が不安定さと「まだまだ負けない」という意思を表しています。そしてやっぱり感じる、「あなた」の存在。

知念里奈

沖縄出身の歌手です。こちらは一人での活動。なんだか独特の印象を与える曲が多々あります。

『Precious Delicious』

当時は「かわいい」程度の認識でしたが、今聞いてもやっぱりかわいい…じゃなくて、「少しは何かに挑戦しよう、歩いていこう」そんな気にさせます。「かっこ悪いところ」があって当たり前、もっとさらけ出そう!恋愛ソングなんでしょうけど、応援ソングにも思えます。

『wing』

夏、そして摩訶不思議な感じ…。

一見すると恋愛ソング、でも応援ソングな気もする。むしろ応援色の強い曲だと思います。けだるげな曲の中信じるという言葉が、妙に強く迫ってきます。

『GOD BLESS THE WORLD』

何ていうか、ファンタジー色が強い感じがするのは何故なんでしょうか。綴られた単語と力強い曲調のせいでしょうけど、エールを送られていることはわかります。もともとCMソングなんですけど、ファンタジーアニメの主題歌としてもいけそう。コーラス部分にも歌われている「GOD BLESS」というのは、多分自分で引き寄せるもの、なんでしょうね…。

共通項目

「懐古趣味乙」と思われた方もいるでしょう。しかし、彼ら彼女らの曲はタイアップとしての汎用性が非常に高いように思います。別に「タイアップして儲けろ」「タイアップ狙いが偉い」ってわけじゃないですけど、ドラマでもアニメでもゲームでも、何かの主題歌、CMソングでさえもいけるのではないか。そんな気もするのです。

むろん現代でもそういった曲はありますが。ここに挙げた歌手たちははっきり言って「マイナー」かもしれません。だからって曲や歌い方が悪い、能力がないわけではないことは聞いていただければ分かると思います。何ていうか、世界観の広がりみたいなものを感じるんですよね。「恋人を持つ男性を好きになってしまった」など、狭いといえば狭い世界でも、心の中ではいろいろな広がりがある。恋愛ソングにも応援ソングにもなりえる汎用性が強みだと思うのです。

歌詞だけでなくメロディラインが(基本的に)ダンス調なのも、「行動させる」という意味合いでは世界観の広がりを促しています。「8ビートの曲は人間の心音とリズムが同じだから、興奮させる作用がある」(高橋和希・『遊戯王』より。大意)とも言いますし、ある程度興味は引くでしょう。最近の曲が狭い、広がりがないというわけではないですし、「昔の歌の聞け」というわけでもありません。

自分も前の世代の曲を聴いて「いいなこの曲。プレイリストに入れたいな」なんて思うことさえあります。ちょっと昔に目を向けるのも、乙なものかと思うのです。そこで、「何だか広がりを感じさせる」この3組をご紹介した次第。興味を持っていただければ幸いです。

えどまち
えどまち
@edono78

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