初めてのスタンディングライブでの注意点
初めてスタンディングライブに行かれる方に向けた、注意点を紹介していきます。そもそも「スタンディングライブ」がどのようなものか、分からない方もいらっしゃるかと思います。
そこで今回は、「スタンディングとは何か」や、最低限注意しておきたいことについて書いてみました。
スタンディングとは?
指定席でライブやコンサート見ていた方にとって、ちょっとハードルが高そうに見える「オールスタンディング」。
言葉のままですが、一定の場所に立ってライブに参加する事を意味します。
大方のライブハウスはドリンク代別となっており、場所によりますが大体500円かかります。
あらかじめチケットとドリンク代を、すぐ受付の方に出せるように準備しておくと、双方素早く対応できます。
同じスタンディングでも“ブロック指定”というのもあります。立って見る事には変わりないのですが、ブロック分けされ、他の場所へ自由に移動する事は出来ない事になっています。
この場合はスタッフの指示に従っていきましょう。
テンション上がってもモッシュ・ダイブはダメ!
モッシュとは?
モッシュ(英: mosh)とは、主にロック・コンサートにおいて見られる現象の一つ。興奮した観客が密集した状態で無秩序に体をぶつけあうこと。
出典: ja.wikipedia.org
ヘヴィメタルやパンク・ロックなどのライヴにおいて観客が始めたのが起源とされ、メロディック・ハードコア、ハードコア・パンク、ブレイクコア、スクリーモ、ラウドロックなど多様なジャンルのライヴ会場で見られる。その様子は極度に密集した状態で行われる激しい押し競饅頭という形容が当てはまる。
大規模なモッシュが発生した場所はモッシュ・ピットと呼ばれる。2013年2月にコーネル大学の研究所が発表した論文において、モッシュ・ピットは「気体のような無秩序な運動状態」と定義されている。
危険を伴うため、会場や主催者によって事前に「モッシュ禁止」がアナウンスされることが多い。
出典: ja.wikipedia.org
大方のライブハウスではモッシュは危険行為に当たるため禁止されています。
バンドによっては「モッシュ・ピット」が作られ、参加する人は集まり、参加しない人は外側にいくという構図が出来上がっているのもあります。参加しない場合は、すぐ外側へ行きましょう!
ダイブとは?
ロックなどのライブにて、暴れている人の上でゴロゴロ転がったり、暴れたりすること。小さいライブハウスだと、そのままステージの上に投げ出されちゃうパターンも
出典: d.hatena.ne.jp
ダイブは割と最前列~前列半ばくらいで起こっている事が多い印象です。
慣れている方が上に持ち上げられ、そのままコロコロお客さんの上を転がっていきます。
ダイブする場合、エンジニアブーツやアクセサリーなど、他人が怪我しかねないものを身に付けていてはいけません。また、ダイブもライブハウスでは危険行為として禁止されています。
「初めてダイブしてみたいな~」と考えてしまった方は、残念ですが思うだけに留めておいたほうが良さそうです。
アーティストがダイブしてきた!どうすれば…
アーティストがお客さんを煽ってダイブしてくる事もあります。
大体はライブ慣れされている方が先導して流してくれますので、それに倣ってみるといいかもしれません。
ただ近年、ダイブしてきたアーティストの体を思い切りお触りするという事も多く、本人から注意するケースも増えてきています(酷い場合局部触ったり…)。
手に触れる・体に軽く触れるだけにしておきましょう。
水はまかないようにしよう!
テンション上がってくると、たまにお客さんの方からペットボトルのふたを閉めずに、水を上へ投げる人が出てくる場合があります。
最悪だとワンドリンクでもらったジュースを投げる人も…。
これはライブハウスだけでなく、野外フェスでやる人もいるそうです。
絶対にやめて下さい!
水がかかって迷惑という事もありますが、なにより機材にかかって故障する事もあるからです。
そうなると弁償問題になりますし、会場も貸してもらえなくなります。
アーティストの信用やファンの態度も、悪い方向へ進んでしまう行為なのです。
機材や楽器などは、アーティストにとって大事な商売道具ですので絶対に止めましょう。
最初は後ろで見ていよう
全くの初心者が「アーティストを近くで見たいから」という理由で最前列へ行くのは、正直危険です。
前列の圧迫率はすさまじく、男性でも避難して後ろで休むくらいだったりします(倒れる方もいます)。
女性の場合ですと途中で具合悪くなり、スタッフに運ばれる方も何名かいます。
オススメするのは“後ろ”かつ“左右のどちらか”です。ポールがある場所でもいいかもしれません。
真ん中ですと割と巻き込まれやすかったりするので、そこは当日の運になってしまうのです…。
後ろでも楽しんでいるお客さんは大勢いますので、他人に迷惑かけない範囲内で体を動かして音楽にノってもいいと思いますよ!
最低限の秩序を持って好きなように楽しもう
ここまで注意事項ばかり書いてしまいましたが、誰かが誰かを思いやることでライブはとても楽しいものに変化します。それは間違いありません。
ここから独白になりますが、あるバンドのライブに初めて行った時、その方はMCでこう話してくれました。
「初めてライブハウスで見る方もいるかと思いますが、自分が感じたように音楽を楽しんでくれたらいいなと思います。細かく気にしなくていいんです、とにかく楽しみましょう!」
この言葉に非常に救われました。
その方は非常識な場面を見かけると、曲の終わりに注意したりもしてました。