元祖ビジュアル系。美輪明宏さんが紡ぐ「心を癒す」言葉の数々。

この画像の美青年、これが若かりし頃の美輪さんです。この頃はまだ本名の「丸山」姓を名乗っておられました。
何とも中性的な美しさですね。たしかに「元祖ビジュアル系」と言われるだけのことはあります。

実は美輪さんは長崎で被爆されています。その後被爆による後遺症に悩まされるなど、今の大変元気そうなお姿からは想像もつかない程、長く病と戦ってこられました。

また、裕福だった実家の凋落、ホームレス生活の体験、一転して銀座「銀巴里」でのシャンソン歌手としての成功から、同性愛者であることのカミングアウト、それに伴う大バッシング…など実に振り幅の大きな人生を歩んでこられたことにも驚かされます。

しかしそのような、様々な体験があったからこそ、現在各メディアで拝見する美輪さんのゆったりとしたオーラが生まれたのであり、また、私達の悩める心を楽にしてくれるヒントとなるような数々のメッセージが生まれたのだと思います。

画像は美輪さんの当たり役のひとつ、舞台「黒蜥蜴」のポスターから。
この物語は、原作、江戸川乱歩、脚本、三島由紀夫、演出・美術・衣裳・主演が美輪さんという何とも豪華なもの。
生前の三島由紀夫と美輪さんの深い交流は良く知られています。
若い頃から現在に至るまで一貫してヒロインを演じてこられた美輪さん。今でもこんなに美しいのは奇蹟的です。

「寺子屋ブックス」という所から「美輪明宏という生き方」という本が出ています。
興味がある方は一度読んでみては如何でしょうか。