アナコンダ vs. 殺人クロコダイル(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『アナコンダ vs. 殺人クロコダイル』とは、2015年に製作されたアメリカのモンスターパニック映画。巨大蛇の脅威を描く映画シリーズ『アナコンダ』と、人食い巨大ワニ(クロコダイル)が登場する『U.M.A レイク・プラシッド』シリーズがクロスオーバーした作品で、両シリーズを代表する怪物同士の対決を描いた異色のモンスター映画として知られている。不老不死の薬を作ろうと目論んだ製薬会社の陰謀で密漁されたアナコンダとクロコダイルによる縄張り争いを、リアリティよりも娯楽性を重視したタッチで描いている。

『アナコンダ vs. 殺人クロコダイル』の概要

『アナコンダ vs. 殺人クロコダイル』(アナコンダ vs.さつじんクロコダイル)とは、2015年に製作されたアメリカのモンスターパニック映画。巨大蛇の脅威を描く映画シリーズ『アナコンダ』と、人食い巨大ワニ(クロコダイル)が登場する『U.M.A レイク・プラシッド』シリーズのクロスオーバーした作品であり、両シリーズを代表する怪物同士の対決を描いた異色のモンスター映画として知られている。監督はA・B・ストーン、出演はロバート・イングランド、ヤンシー・バトラー、コリン・ネメック、スカイラー・サミュエルズら。
不老不死の薬を作ろうと目論んだ製薬会社の陰謀で密漁されたアナコンダとクロコダイルが縄張りをめぐって激突し、住民や観光客、研究者たちは二大モンスターの脅威に巻き込まれながら、生き残りを賭けた戦いを繰り広げるというストーリー展開となっている。『レイク・プラシッド』常連キャラクターであるビッカーマン家の面々も登場し、同シリーズの世界観を強く受け継いだものとなっている。

本作は少しチープなCGを駆使した巨大生物同士のバトルシーンを見どころとしており、アナコンダとクロコダイルによる迫力満点の死闘が描かれる。この一方で、リアリティよりも娯楽性を重視した作風や、次々と犠牲者が生まれるB級ホラーらしい過激な演出、ブラックユーモアを交えた展開も特徴となっている。『アナコンダ』シリーズと『レイク・プラシッド』シリーズのファンはもちろん、モンスターパニック映画やクリーチャー映画を好む観客からも注目を集めた作品であり、両シリーズの歴史においても特異な位置付けを持つクロスオーバー作品として語り継がれている。

『アナコンダ vs. 殺人クロコダイル』のあらすじ・ストーリー

密漁ワニの暴走

クロコダイルの遺伝子をアナコンダに融合し、不老長寿の薬を作ってひと儲けすることを考えたウェクセル製薬の女社長・サラは、隔離された野生動物保護区域のブラック湖で密かに繁殖しているという、殺人ワニの捕獲に向け、傭兵のビーチを送り込んだ。
無事にブラック湖に侵入したビーチは、左半身に眼帯と義足・義手をつけた案内人のジムと共に、サンプル用の巨大ワニを捕獲して大型トラックへ積み込んだ。移動中に研究員が変異細胞を雌のアナコンダに注入した直後、鎮静剤から目覚めたワニが暴れ出す。研究員は暴れるワニに飲み込まれて命を落とし、アナコンダは混乱に乗じて森へ逃走した。ビルはなんとか保護区から脱出してトラックごとゲートを突破するが、そのトラックは炎上してしまう。
その頃、野生生物局の職員であるウィルは、クリア湖州立保養地で密猟者の取り締まりにあたっていた。クリア湖から北へ10キロのブラック湖では、巨大ワニによる襲撃事件が相次いでおり、町長は現地保安官のリバに早急な対応を命じていた。調査にあたっていると、壊された保護区ゲートの現場に到着した部下のファーガソンから、リバの無線に連絡が入る。街ではすでに、忍び込んだワニが住民を襲い始めていたのだ。
ビーチはサラのオフィスで状況を報告する。サラの父は、熱帯に咲く「不死のラン」という花のエキスとアナコンダの分泌物を混ぜると細胞を再生させる化合物ができることを発見していた。しかしその効果は爬虫類にしか現れず、人間には致死性の毒となる。サラの父はクロコダイル科のワニとアナコンダを交配し、不老不死の薬を完成させようとしていた。サラたちは、クロコダイルの暴走に乗じて逃げ出した抱卵中の雌アナコンダを捕獲し、クロコダイルと掛け合わせた新種の生物「クロカコンダ」のベビーを手に入れようと企んでいる。
家に戻ったウィルは、娘のベザニーから電話を受ける。彼女は学生クラブの活動で、ワニがいないはずのクリア湖へ行くと伝えてきた。

その頃、リバはトラックの炎上で死んだワニの腹から、人間の遺体の一部と携帯電話を見つけていた。町長の指示で野生生物局に連絡することになったリバは、ウィルに電話してこの件を知らせる。

クリア湖での惨劇

街に到着したウィルはリバと合流し、事故現場へ向かう。倒れたゲートを見て、ワニが逃げ出したと判断。発信機を追跡しようとするがシステムがダウンしており、居場所も頭数も不明だった。逃げたワニはクリア湖へ向かうと推測したウィルは、ベザニーを案じてリバと共にクリア湖に急行する。
その頃、サラとビーチは街でジムを見つけ、クリア湖州立保養地を捜索中に巨大な蛇の脱皮殻を発見する。ワニの足跡を追って森に入ったリバとウィルは、巨大なワニを締め殺すアナコンダの姿を目撃する。
クリア湖では、学生たちがボート遊び中にワニに襲われていた。車に逃げ込んだベザニーたちはなんとかワニを振り切るが、その直後、森から現れたアナコンダに襲われたため車を捨てて逃走する。その頃サラたちもワニに襲われており、サラはやむなく仲間の一人を見殺しにした。
先にクリア湖へ到着したウィルたちは、ビーチを封鎖していたファーガソンと合流。もう一つの遊泳可能なビーチに向かうと、そこは血の海と化していた。血まみれのボートから女子学生を救出したウィルは、彼女をファーガソンに任せてリバと共に捜索を続け、蛇に押し潰されたと思われる車を発見する。

湖をボートで横断していたサラたち。ジムが湖に落ちるが、サラは彼を見捨ててボートを進める。水面近くではワニがジムに迫っていた。
そして、逃げ惑うベザニーたちの前に、ワニとアナコンダが同時に現れる。そこへウィルたちが駆けつけ、彼女たちはなんとか救出された。ウィルたちがファーガソンと合流すると、ワニと雄アナコンダの激しい戦いの場に遭遇する。さらにそこにはサラとビーチ、そして巨大な雌アナコンダも姿を現した。雌アナコンダはワニを締め殺し、さらにビーチを丸呑みにする。食われたビーチは腹の中で爆弾を爆発させ、アナコンダと共に吹き飛んで命を落とした。ビルは一命を取り留めてなんとか湖から這い上がり、狂ったように笑い出す。
サラが一連の事件の首謀者として逮捕されたことで一行はようやく安堵するが、その頃、森の奥ではクロコダイルの細胞を投与されたアナコンダの卵がひっそりと孵化していた。

『アナコンダ vs. 殺人クロコダイル』の登場人物・キャラクター

主要人物

ウィル・タル(演:コリン・ネメック)

画像右がウィル

野生生物局に勤めており、保養地の野生生物の監視や密猟者を取り締まる仕事に従事している。動物の生態に詳しく性格も勇敢だが、妻を亡くし、娘は学生寮に入ったため寂しい一人生活を送っている。愛称はタリー。

リバ(演:ヤンシー・バトラー)

ブラック湖のある街の保安官で、男勝りでサバサバした性格の女性。肝が座っており、特技はワニを追い払うこと。何事にも動じず常に冷静に対応することができる。

サラ(演:アナベル・ライト)

ウェクセル製薬会社の女社長で、自身も研究者をしている。亡き父の研究を引き継ぎ、ワニとアナコンダの遺伝子を掛け合わせることで、不老不死の薬を完成させようとしていた。研究に取り憑かれており、自身の目的を邪魔する者は容赦なく切り捨てる。

ビーチ(演:スティーブン・ビリントン)

サラに雇われた傭兵。ブラック湖に侵入し、殺人ワニの捕獲の任務遂行中に一連のトラブルに巻き込まれる。仲間思いな一面もあるが、雇い主であるサラには逆らえない。

ジム・ビッカーマン(演:ロバート・イングランド)

野生生物保護区の案内人。左目に眼帯をしており、左手・左足はそれぞれ義手と義足。保護区の地理を熟知していることから、密猟者を手引きする裏稼業を営んでいる。

その他

ファーガソン(演:オリバー・ウォーカー)

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