ブラックハット(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ブラックハット』とは、2015年に公開されたアメリカのサスペンス・アクション映画である。マイケル・マン監督、クリス・ヘムズワース主演。悪質なハッカー「ブラックハット」により香港の原発が爆破され、アメリカの金融市場も被害を受ける。米中合同捜査チームは事件解決のため、服役中の天才ハッカー・ハサウェイに協力を要請。犯人が自身のプログラムを悪用していると知ったハサウェイは、正体不明の敵を追い世界を駆け巡る。実在のウイルス等に着想を得て、サイバー犯罪の脅威を描いた作品である。

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米国・香港の捜査機関

キャロル・バレット(演:ヴィオラ・デイヴィス)

日本語吹替:上村典子
FBI捜査官。米中合同捜査チームの指揮を執る。当初は服役囚であるハサウェイを強く警戒するが、現場での彼の能力と真摯な姿勢を認めて信頼を寄せるようになる。

マーク・ジェセップ(演:ホルト・マッキャラニー)

日本語吹替:山野井仁
FBI捜査官。ハサウェイの監視および現場での護衛を担当する武闘派の捜査官。

アレックス・トラン刑事(演:アンディ・オン)

香港警察の刑事。香港にやってきた捜査チームの現地バックアップを行い、過酷な現場捜査に協力する。

リッチ・ドナヒュー(演:ウィリアム・メイポーザー)

NSA(国家安全保障局)の局員。国家機密や衛生データの開示を巡り、ハサウェイらと対立する。

サイバーテロ集団

サダック(演:ヨリック・ヴァン・ヴァーヘニンゲン)

暗躍するサイバーテロ集団の首領であり、一連の事件を引き起こした悪質なハッカー「ブラックハット」。市場の操作やインフラの破壊によって莫大な利益を得ようと目論む。

エリアス・カサール(演:リッチー・コスター)

日本語吹替:及川ナオキ
サダックの右腕。元ファランヘ党の民兵であるレバノン人。実動部隊を率い、高度な重火器を用いて捜査チームを執拗に襲撃する。

『ブラックハット』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

異色の「肉弾派」ハッカー像

ハッカー作品といえば高度な情報戦や頭脳戦が主軸となることが多いが、本作は一線を画すフィジカル主体のクライムアクションとなっている。主役のハサウェイをはじめ、作中ではハッカーという設定でありながら過酷な肉弾戦や激しい銃撃戦が次々と繰り広げられる。IT犯罪映画を期待した観客からは「ハッカーがここまで武闘派なのは予想外」と、ある種の驚きをもって受け止められたようである。

なお、本作は映画でありがちな過剰で嘘っぽいサイバー演出を避けるため、元ハッカーのケビン・ポールセンやFBIサイバーチーム出身のマイケル・パニコらが指導として参加した。キャスト陣は実際のハッキング手順やプログラミング、専門用語を叩き込まれたという。

ニコラス・ハサウェイのモデルは実在の凄腕ハッカーであるマックス・バトラー

ニコラス・ハサウェイのキャラクター造形は、通称「マックスビジョン」として知られる実在の凄腕ハッカー、マックス・バトラーがモデルとなっている。バトラーも身長が非常に高く、若くして逮捕された後にその腕を買われてFBIに協力した。

緊迫した極限状態が生んだ唐突なロマンス

アクション映画の定番とも言える主人公とヒロインの恋愛要素だが、本作では前触れなく急展開を迎える。命の危険と隣り合わせの捜査という背景はあるものの、文字通り「唐突なキスシーン」から始まる展開には、観客から「展開が早すぎるのではないか」「もう少し丁寧な心理描写が欲しかった」といった感想も上がっている。

画面に表示されるコードはフランスの官能小説『O嬢の物語』の一節

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