和テイストの海外ユニットSmile.dk
『ダンスダンスレヴォリューション』で日本人のハートをわしづかんだSMILE。現在はsmile.dkとして活躍している模様です。すべての楽曲がそうでないにしろ、そこかしこにある「和」の印象とマッチしたダンスナンバーが多いのが特徴です。
日本での「出世作」『Butterfly」
『ダンス・ダンス・レボリューション』で知られる曲です。原曲はいきなり和テイストのイントロ。そして、静かな歌いだしから一気に弾ける…そんな印象のダンスナンバーです。何といってもサビの部分。こっちまで踊りたくなる不思議。『ダンス・ダンス・レボリューション』やったことないんでよく知りませんが、「得点とかどうでもいいから好きに躍らせて」と言いたくなります。
楽器やメロディラインが妙にアジアンテイストで、心揺さぶるんですよねえ。そして、以降もSmile改めSmile.dkは日本人という客層を得るため始動するのです。
妙な迫力『Koko Soko』
いきなり力強い歌い出し。メロでは比較的静かですが、サビで何かを解放するかのごとき、力強い日本語の歌詞、というか単語!そして『Butterfly』同様に和を思わせる楽器の音色。「日本好きなんだね…」なんて思ってしまいます。そこにどんな思惑があろうと、虜になります。
Smile.dk和テイスト楽曲の特徴
琴やら三味線の音がやたら耳に憑くんです、それも不快ではなく、流れるように。ここぞとばかりに来る「日本語の歌詞」もまた、「ツボ」をついてきます。純粋な(?)洋楽でも『Knock Knock』など、繰り返しの歌詞が多いようです。それで印象付けて、自分たちのが曲の世界に引き込むというスタイルなんでしょうか。何にしても名曲が多いです。音楽業界は厳しいもの。そこを生き抜くためSmile.dkは和テイストを売りにしました。どうしたら、日本人に受けるか?三味線、琴といった和楽器のみならず、メロディがいかにも日本人心をくすぐる…そして何より日本語の歌詞!
カヴァー曲、日本人とのコラボも
Puffyの『サーキットの娘』、プッチモニの『ちょこっとLOVE』など、日本の曲もカヴァーしています。また日本人ミュージシャン、NAOKI氏ともコラボしており、本格的に日本で売り出しにかかってます、この人たち。
「スマイル」も「音楽」も、共通するものがある
曲全体では英語で歌っていても、少しでも日本語の歌詞があると反応してしまいます。そして今やネット時代。YouTubeなどで気軽に聞いて、気に入られれば、CDもしくは配信という形で売ることもできる…ここでいう「売る」とは何も利益だけでなく「認められる」「受け入れられる」という意味合いもあります。そもそも彼女らは最初「スマイル」というユニット名でした。音楽も笑顔も、共通の部分があります。国という垣根を越えて、分かり合えるかもしれない、ということです。