【祝・メジャーデビュー!】Brian the Sunの新作ディスク(簡潔)レビュー
先日インディーロックの星として紹介したBrian the Sunが11月25日のライブで2016年にメジャーデビューすることを発表しました。まだ時期や作品は発表されていませんが、メジャーデビューを記念して最新作である「シュレディンガーの猫」のディスクレビューを敢行します!
閃光ライオット1期生として長年一目置かれていたバンド
2007年にGt/Vo.森とBa.白山によって結成され、翌年に閃光ライオットで準グランプリを獲得。
かなり早いうちから頭角を示していたバンドでした。
2010年にGt.小川が加入、2011年にDr.田中が加入し、現在のメンバーで活動開始。
2014年にはセルフタイトルアルバム「Brian the Sun」をリリースし、
今年はスペースシャワー列伝のメンバーに選ばれるなど、短期間でかなり飛躍したといえるのではないでしょうか。
そしてついに先日、11月25日にミニアルバム「シュレディンガーの猫」をリリースし、同日に開催されたTSUTAYA O-WESTのライブで2016年にメジャーデビューすることを発表!
思わぬ発表に涙するファンもいたようで、驚きも嬉しさも大きい発表であったようです。
なんと、高校生の時に作られた楽曲
これが何を隠そう、今作のリードトラックである「シュレディンガーの猫」。アルバムでは3曲目に収録。
実はこの楽曲、(Brianの楽曲の作詞作曲すべてを手がけている)Gt/Vo.森が高校生の時に作った曲。
「刹那的人生概論」なんていう歌詞が高校生で書けるということにまず驚きですが…
鬱々とした中に前向きなフレーズが織り込まれている歌詞、歪みの効いたギターのサウンドと疾走感。
ポップな楽曲が多かった前作の「Brian the Sun」とはまた違った一面を見せてくれています。
そして、今作の最初を飾る楽曲「都会の泉」も2010年にシングルでリリースしているいわゆる「初期作品」。
こちらも比較的重めのサウンド。ライブでも多々演奏されている、ファンならば知っているであろう一曲です。
そして「シュレディンガーの猫」同様、「未来」という歌詞が散りばめられています。
今作制作時にすでにメジャーデビューは決まっていたのかどうかは定かではないですが、なんだかこの先の未来を見据えたような楽曲選択だと思わざるを得ませんね。
2番目は「half cab」。躍動感あふれるドラムプレイから始まり、駆け抜けるような激しさから無音の瞬間まで、トリッキーなナンバー。
大サビ前のギターソロのカッティングが気持ちよく、ライブ映えしそうな一曲です。
ここまでの3曲は比較的激しめなロックナンバーが続く今作ですが、
4番目の「同じ夢」は一転少々スローテンポ。歌詞や演奏にもいつものBrianらしさが感じられます。
5番目は2011年に「虹/はちみつ」でシングルリリースしたこちらも初期作の「虹」。
ファンのあいだでも名曲と名高い楽曲の再録バージョンであり、初期から新しいBrian the Sunまで、余すことなく楽しめる一枚となっています。
満を持してのメジャーデビュー、詳細発表が待ちきれない!
s:当時、メジャーに行っても自分たちに力がなかったらやって行けないと感じていたし、先にしっかり自分たちでメジャーで戦っていける力を身につけたいと考えていましたね。例えば、自分たちの力で地方ツアーにも回ったことがないバンドになにができるんだろうかとも思っていたし、そういう部分も踏まえて地力を付けたかったんですよね。
出典: kjs-online.net
2014年リリースのミニアルバム「彼女はゼロフィリア」時点ではこう語っていた彼ら。
長らく実力派バンドとしてインディーズシーンで注目を浴びてきた彼らですが、ついにこの時がやってきたということです。
なお、明言されたのは来年メジャーデビューということだけで、所属レーベルや時期、作品などはまだ未発表。
ですが、メジャーデビュー発表に合わせ、ファンクラブも開設されました!こちらは必見です。
そんな彼らは現在はこの「シュレディンガーの猫」を引っさげた「マタタビツアー」の真っ最中です。
インディーズの色が強かったBrianですが、来年はまたどんな新しい顔を見せてくれるのか、楽しみでなりませんね。