SNSの恐怖! ホラー映画「デスチャット」の魅力をご紹介!

思わずマウスに手が伸びる。SNS全盛期のこの時代、独特なカメラワークによりその恐怖を描いた今作を見れば、きっとあなたはSNSを利用するのが怖くなってしまうでしょう。今回はホラー映画「デスチャット」の魅力をご紹介致します。

あらすじ・ストーリー

エリザベスは何でもウェブチャットで済ますネット中毒者。大好きなネットチャットを大学の研究題材“SNSにおける人間の本質"をテーマとして教授に提案し受理される。さっそくエリザベスは研究という題目でお気に入りのSNSサイト「The Den」に入りランタムチャットで会話を楽しんでいた。ある日、Pyagrl*16というアカウント名とチャットで知り合うが写真の女の子の動画がいきなり流れ、謎の男に殴られた揚句に首を刃物で切られ惨殺される。エリザベスは警察に届けるが、特定もできず…取りあってもらえなかった。その後、彼氏は誘拐され、友人が血の海に浮かび、大学の先生たちにはメールでエリザベスのセックス動画が勝手に自動で送られてしまったのだった。そしてエリザベスの目の前に何者かが…

出典: www.amazon.co.jp

カメラワークと、画面の魅せ方は面白いけど……

画面全体をパソコンの画面に見立てたり、ハンディカメラを駆使したカメラワークは使い古された手法だが、それなりに面白いものでした。臨場感やホラー的な描写をするには打ってつけですからね。しかし残念なことに見るべき点はそれだけでした。ストーリー展開はありきたりで、かつ意味不明な点がいくつか。あえて残されたミステリーならまだ考察の余地はあるのでしょうが、今作で残された謎は特に考察に値しないもので、そうなることの必然性が不明瞭という、脚本上のミスによるものでした。ホラーにそこまでの奥深さを求めるべきではないのでしょうが、題材が題材だけに安易な終わり方だったのがちょっと残念でしたね。

安直なラスト

さて、チャットが原因でどんどん人が殺されていくわけですが、結局スナッフムービー、つまり殺人動画を売買する業者の仕業でしたというオチでした。安易というか、やはり使い古されたラストでがっかりです。これならまだオカルト的な要素を絡めたラストの方が良かったでしょうね。あとは身近な人が関係しているとか。ホラー映画なんだからもっとはっちゃけても良かったのに、という感じ。映画「スマイリー」もチャットを題材にしたものでしたが、こっちのラストの方が背筋がぞぞっとくる感じです。興味のある方はぜひどうぞ。

まとめ

とりあえず主演の女の子がそこそこ可愛かったのが唯一の救いでしょうかね。演技云々はともかくとして。あとはチャット画面の切り替えの途中で出てくる人たちのバカさ加減が妙にツボに入りました。なんならホラーコメディ的な方向性でもいけたのでは、と思ったり。まあなんだかんだ言って、ホラー映画はこんなものだろうという結論。当たり外れが激しい、というか当たりが圧倒的に少ないジャンルでもあるので、その部分は仕方ありません。つまらないホラーも、それはそれで楽しめますしね。

興味のある方はぜひご観賞ください。決してオススメはしませんが。

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