旅きぶんを味わえるエッセイ・『旅ボン』について

可愛らしいイラストと疲れたすべての人々に癒しを与えるメッセージが魅力的なイラストレーター・ボンボヤージュさん。言語に強くはなく、家にいるのが好きな引きこもり気質のいわゆる「引きこもり」目線から送りながらも、旅へ行きたい気分をたいへん盛り上げてくれるこの面白いエッセイについて紹介します。

ボンボヤージュについて

ボンボヤージュ(1973年5月28日 - )は、日本のイラストレーター。
岡山県倉敷市出身。都留文科大学中退。現在は神奈川県川崎市在住。愛猫のボンジロウ(オス・メインクーン)と共に生活していたが、後に脱走し、行方知れずになっている。(しかし、最近になって今度は愛犬のボタン(メス・フレンチブルドッグ)を飼いだした。)
きっかけは、大学時代に友人が「学園ポスター」コンテスト応募作成のためにパソコンで絵を描くための道具を購入したことから。(当時は友達が使わなくなったらそのまま放置していた)

出典: ja.wikipedia.org

『旅ボン』とは

いわゆる「旅行好き」ではなく、家でごろごろと漫画を読んだり好きなことをするのが好きな作者が編集さん達に引っ張られつつ様々な名所に行ったり、美味しいご飯を食べたり、珍事件に遭遇したりする、ややハイテンション気味の旅エッセイ。
旅行に役に立つかは「?」ですが、あまり遠出が好きでない人も旅に行きたくなるようなワクワク感を得られる名作ぞろいです。

イタリア編

ローマ、フィレンツェ、ミラノ、ナポリ、ヴェネツィアなどなど初海外旅行&名所めぐりの旅を描いた第一弾。
イタリア語が全く分からないままイタリアに放り投げられたボンさんは果たしてどうなるのか…?!!

ミラノの香草パスタのエピソードと最後の妹さんへのお土産は特に必見のエピソードです。

犬の散歩とコンビニ以外は、ほぼ出かけない。自称「ひきこもり」イラストレーターが、ちょっと無理矢理「人生初の海外旅行」に連れ出され、あっちこっちを回ってきた、そんな旅行記マンガです。ローマ、フィレンツェ、ヴェネツィア、ミラノ、ナポリにカプリ島、ムラーノ島にボローニャも。イタリア観光のメインどころはしっかり回っていますが、あくまでへなちょこ旅行者の体験談。ガイドブック的なお役立ち情報は少ないですが、かなり面白い旅行記マンガですよ!

出典: www.amazon.co.jp

富士山編

地獄の富士登山や早朝の築地めぐり、ぽちゃったボンさんへのダイエット企画や着物を着ての粋な鎌倉散策など首都圏内の小旅行がもりだくさん。

富士登山以外の小さなチャレンジは思わず「行ってみよう」「やってみよう」の気持ちがむくむく湧くこと間違いなしです。

引きこもり体質の作者が無理矢理連れ出された先で遭遇する騒動の数々……、今回は前作『旅ボン富士山編』で描けなかった幻の下山エピソードをはじめ、三保の松原など富士山周辺を徹底散策し、新規描き下ろし54ページを追加。期待を裏切らない抱腹絶倒エピソードが満載です!

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北海道編

北海道雪祭りにて、ボンさんのキャラクターをイメージした雪像が作られるため出かけることとなった珍道中を描きます。
メロン農家でのおばさんの一言が印象的にして衝撃的、それからジンギスカンキャラメルレビューが非常に強烈です。

人気の旅ボンシリーズ、北海道編の新装版。表紙も一新して、新章として描き下ろしページもそこそこ追加!

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沖縄編

北の次は南へ、沖縄へと旅立ったボンさん。

雨男ぶりを発揮してしまい晴れやかにはならなかったものの、牛車の道中の穏やかな時間、美味しいご飯、南国植物のレビューは非常に秀逸。それから、読んでるだけでもスゴ味が伝わる山羊汁レビューは必見です。

波照間島に与那国島、石垣島に竹富島、西表島と…あと那覇も。役立つ情報は少ないですが、たぶん面白いですよ。この旅行マンガ。

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ハワイ編

待望の海外旅行第2段。
ドアなしのヘリで火山を真上から見る、檻に入れられてサメに囲まれる、フラダンスショーを見る、海底で熱帯魚を見たり、銃を撃ったりetc…今までとは感覚の違う、アクティブさが印象的な一冊です。

サメの怖さとドアなしヘリの怖さ、どっちがお好き?ハワイ島&オアフ島でのアクティブ珍道中を細かすぎるマンガでどうぞ。

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まとめ

「出るのは面倒だけどちょっぴり旅に行きたい」、もしくは「旅に行けないからせめて気分だけ味わいたい」方にオススメの旅エッセイでした。
旅好きの方もそうでないかたも、一読の価値ある一冊です。

関連サイト

www.bonsha.com

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