【ノルウェイの森】村上春樹作品にある名言集【海辺のカフカ】

この世の中に、何も求めるべきものを持たない寂寥感ほど過酷なものは他にありません。

ねじまき鳥クロニクル

何も考えてはいけない、と僕は思った。想像してはいけない。間宮中尉は手紙の中でそう書いていた。想像する事がここでは命取りになるのだ 。

ねじまき鳥クロニクル

大事なのは、他人の頭で考えられた大きなことより、自分の頭で考えた小さなことだ。

スプートニクの恋人

日曜日には子供は、子供達同士で心ゆくまで遊ぶべきなのだ。人々を脅して集金をしたり、恐ろしい世界の終わりを宣伝して回ったりするべきではないのだ。そんなことは大人たちがやればいい。

1Q84

ぼくにはあなたの勇気と正義が必要なんです。あなたがぼくのうしろにいて、『かえるくん、がんばれ。大丈夫だ。君は勝てる。君は正しい』と声をかけてくれることが必要なのです。

神の子どもたちはみな踊る

チベットにある煩悩の車輪と同じ。車輪が回転すると、外側にある価値や感情は上がったり下がったりする。輝いたり、暗闇に沈んだりする。でも本当の愛は車軸に取り付けられたまま動かない。

1Q84

それで思うんやけどね、人間ゆうのは、記憶を燃料にして生きていくものなんやないのかな.その記憶が現実的に大事なものかどうかなんて、生命の維持にとってはどうでもええことみたい.ただの燃料やねん。

アフターダーク

ねぇ、自分が今やっていることが正しいかどうか迷うことってある？迷わないことの方がむしろ少ない。本当に？本当に。

スプートニクの恋人

そしていつも同じ街の灯を眺めながら彼女たちを抱いた。様々な香りが鼠の鼻先を緩やかに漂い、そして消えていった。様々な夢があり、様々な哀しみがあり、様々な約束があった。結局はみんな消えてしまった。

1973年のピンボール

誰もが恋をすることによって、自分自身の欠けた一部を探しているものだからさ。だから恋をしている相手について考えると、多少の差こそあれ、いつも哀しい気持ちになる。

海辺のカフカ

歴史が人に示してくれる最も重要な命題は「当時、先のことは誰にもわかりませんでした」ということかもしれない。

1Q84

もっと山が切り崩されてもっと海が埋め立てられる。もっとスピードの出る車が発明されて、もっと多くの猫が轢き殺される。それだけのことじゃないか。

羊をめぐる冒険

あたりはまったくの暗闇に変っていた。それも単色の闇ではなく、様々な絵具絵をバターのように厚く塗り込めた暗闇だった。

1973年のピンボール

人は書かずにいられないから書くのだ。書くこと自体には効用もないし、それに付随する救いもない。

回転木馬のデッド・ヒート

あなたがもし直子の死に対して何か痛みのようなものを感じるのなら、あなたはその痛みを残りの人生をとおしてずっと感じつづけなさい。そしてもし学べるものなら、そこから何かを学びなさい。

ノルウェイの森

「百パーセントの現実のすき焼きですね。経験的に言って」。

ノルウェイの森

まあできることなら正直な人間でありたいとは思っているけどね 。

ノルウェイの森

歴史が人に示してくれる最も重要な命題は「当時、先のことは誰にもわかりませんでした」ということかもしれない。

1Q84

質問−−−結婚する前、初めて二人で出かけたとき、僕らは水族館に行った。そこで君がいちばん熱心に見たもののことを教えてほしい。 >クラゲ。世界中のいろんなクラゲ 。

ねじまき鳥クロニクル

僕らはメタファーという装置をとおしてアイロニーを受け入れる。そして自らを深め広げる。

海辺のカフカ

生のまっただ中で、何もかもが死を中心にして回転していたのだ。

ノルウェイの森

僕らがどれくらい孤独だったかを知るには、それぞれこれくらいの時間が必要だったんだ。

1Q84

あらゆる物事を深刻に考えすぎないようにすること、あらゆる物事と自分のあいだにしかるべき距離を置くこと 。

ノルウェイの森

過去を書き換えたところでたしかにそれほどの意味はあるまい、と天吾は実感する。…過去をどれほとま熱心に綿密に書き換えても、現在自分が置かれている状況の大筋が変化することはないだろう。

1Q84