【ノルウェイの森】村上春樹作品にある名言集【海辺のカフカ】
『ノルウェイの森』や『海辺のカフカ』、『1Q84』など多くの代表作を有する村上春樹。世界的にファンが多く、ノーベル文学賞の受賞も待ち望まれています。そんな村上春樹の作品のなかから、心に残る名言の数々をまとめてみました。村上春樹の独創的な世界をお楽しみください。
何故僕が彼女を納得させられないかというと、それは僕が僕自身を納得させられないからだった。
国境の南、太陽の西
人がこうして生きている限り、まわりにあるすべてものもとのあいだに自然に意味が生まれる 。
海辺のカフカ
ことばで説明しても正しく伝わらないものは、まったく説明しないのがいちばんいい。
海辺のカフカ
真の恐怖とは人間が自らの想像力に対して抱く恐怖のことです。
神の子どもたちはみな踊る
善悪とは静止し固定されたものではなく、常に場所や立場を入れ替え続けるものだ。
1Q84
砂漠のような沈黙の乾きの中に僕の言葉はあっという間もなく飲み込まれ、苦々しさだけが口に残った。
風の歌を聴け
しかしこれまで以上によくよく注意した方がいい。いちばん大事なものごとはパーセンテージでは決まらない 。
1Q84
もちろん金には名前はない。もし金に名前があったなら、それはすでに金ではない。金というものを意味づけるのは、その暗い夜のような無名性であり、息をのむばかりに圧倒的な互換性なのだ 。
ねじまき鳥クロニクル
面白みというものは、我慢強さというフィルターをとおしてはじめて表出してくるものであろうと僕は考えているし、小説の文章というものの多くはそのような位相の上に成立している。
回転木馬のデッド・ヒート
ねえ、いいかい、ある種の物事というのは口に出してはいけないんだ。口に出したらそれはそこで終わってしまうんだ。身につかない。
ダンス・ダンス・ダンス
ここは見世物の世界何から何までつくりものでも私を信じてくれたならすべてが本物になる。
1Q84
ただ私の言いたいのは、不自然なかたちで自分を擦り減らしちゃいけないっていうことよ。
ノルウェイの森
いったん死なないことには再生もない。
1Q84
彼女の求めているのは僕の腕ではなく誰かの腕なのだ。彼女の求めているのは僕の温もりではなく誰かの温もりなのだ。
ノルウェイの森
人々は資本の有するダイナミズムを崇めた。その神話性を崇めた。 東京の地価を崇め、ぴかぴかと光るポルシェの象徴するものを崇めた。 それ以外にはこの世界にはもう神話など残されてはいなかったからだ。
ダンス・ダンス・ダンス
自分に直接関係のない事象に関しては、記憶の寿命はびっくりするほど短い。
1Q84
小振りな月は、母親のスカートの裾に隠れようとする子供のように見える。
1Q84
ある種の人々にとって愛というのはすごくささやかな、あるいは下らないところから始まるのよ。そこからじゃないと始まらないのよ。
ノルウェイの森
結局いちばん役に立つのは、自分の体を動かし、自分のお金を払って覚えたことね。本から得たできあいの知識じゃなくて。
スプートニクの恋人
「どれほど遠くなのだろう?」「それは数字では測ることのできない距離なの」「人の心と人の心を隔てる距離のように」。
1Q84
ある種の人々にとって愛というのはすごくささやかな、あるいは下らないところから始まるのよ。そこからじゃないと始まらないのよ。
ノルウェイの森
やった方は適当な理屈をつけて行為を合理化できるし、忘れてもしまえる。見たくないものから目を背けることもできる。でもやられた方は忘れられない。目も背けられない。記憶は親から子へと受け継がれる。
1Q84
この文章が誰かを傷つけたりしないことを心から祈っている。 感じたことをうまくそのまま書くことができたら、おそらく誰かを傷つけずにすむのではないかと思うのだが…。
アンダーグラウンド
なるほど世の中にはいろんな希望があり人生の目的があるんだなと僕はあらためて感心した。それは東京に出てきて僕が最初に感心したことのひとつだった。
ノルウェイの森
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