『ウーマン・イン・ブラック2 死の天使』とは、2015年に公開されたイギリス・カナダ合作のゴシックホラー映画。スーザン・ヒルの小説を原作とした『ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館』の続編にあたり、前作で描かれた「黒衣の女」の恐怖と確立された世界観を受け継ぎつつも新たな設定を加えた、別の物語として構成されている。前作から引き継がれたゴシックホラーの世界観を楽しめる一方、主人公や時代設定を一新したことで、独立した幽霊屋敷ホラーとしても楽しめる作品となっている。
『ウーマン・イン・ブラック2 死の天使』の概要
『ウーマン・イン・ブラック2 死の天使』とは、2015年に公開されたイギリス・カナダ合作のゴシックホラー映画。スーザン・ヒルの小説を原作とした『ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館』の続編にあたり、前作で描かれた「黒衣の女」の恐怖を受け継ぎながら、新たな登場人物と物語が展開される。前作の主演を務めたダニエル・ラドクリフは出演しておらず、フィービー・フォックスが主人公の女性教師・イヴを演じた。
物語の舞台は第二次世界大戦下のイギリス。ロンドンで暮らしていた教師イヴは、戦火から子供たちを守るため、校長のジーンとともに多数の児童を連れて田舎へ疎開することになる。彼らが向かったのは、海沿いの人里離れた場所に建つ古い屋敷「イールマーシュの館」。そこはかつて「黒衣の女」にまつわる悲劇が起きた場所であり、廃墟同然となっていた。
しかし、疎開先である屋敷では子供たちの周囲で不可解な出来事が次々と発生する。誰もいない部屋から聞こえる物音、勝手に動く玩具、奇妙な影、そして子供たちの前に現れる謎めいた存在。イヴはやがて、屋敷に潜む「黒衣の女」が再び姿を現していることを知り、子供たちを守るため、その恐ろしい過去に迫っていく。
監督はトム・ハーパー。主演のフィービー・フォックスは、子供たちを守ろうとする教師イヴを演じ、ジェレミー・アーヴァインが疎開先でイヴと関わるパイロットのハリーを演じた。前作で確立された世界観を受け継ぎつつ、戦時下という新たな設定を加えたことで、直接的な続編ではなく、「イールマーシュの館に残る呪い」を軸とした別の物語として構成されている。
前作から引き継がれたゴシックホラーの世界観を楽しめる一方、主人公や時代設定を一新したことで、独立した幽霊屋敷ホラーとしても楽しめる作品となっている。
また、本作では「黒衣の女」の存在が子供たちと強く結びついている点も特徴。無垢な子供たちが暮らす屋敷に怪異が忍び寄ることで、前作以上に「子供をめぐる恐怖」が強調されている。第一次世界大戦後の前作から第二次世界大戦下へと時代が移り、戦争による喪失や疎開という社会背景が物語に組み込まれているのもポイントとなっている。
前作と同じく、霧に覆われた湿地帯、古びた屋敷、暗い廊下、古い人形や玩具といったゴシックホラーの定番要素をふんだんに取り入れ、静かな屋敷の中で何かが起こるのを待つような緊張感を演出している。特に、子供たちが集団で暮らす場所だからこそ生まれる不穏さや、屋敷そのものが持つ閉鎖的な雰囲気が恐怖を増幅させている。
前作から数十年後を描く続編という設定ではあるものの、物語の中心となるのは前作の主人公アーサーではなく、新たな人物たち。戦争によって故郷を追われた子供たちと、彼らを守ろうとする大人たちという構図を取り入れることで、「安全な場所に逃げたはずなのに、そこにも逃れられない恐怖が待っている」という閉塞感を描いている。
ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館(映画)のネタバレ解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]
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『ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館』とは、2012年に公開されたイギリス・カナダ合作のゴシックホラー映画。スーザン・ヒルの小説を原作としており、『ハリー・ポッター』シリーズで世界的人気を獲得したダニエル・ラドクリフが、同シリーズ終了後に初の主演を務めたことでも話題を集めた。ジャンプスケアやスプラッタ描写に頼らず、観客の心理的恐怖を掻き立てるような静かなホラー描写が特徴。重厚な映像美と共に、喪失・執着、そして親子愛なども絡めた物語性の高い恐怖を楽しむことができる。
『ウーマン・イン・ブラック2 死の天使』のあらすじ・ストーリー
疎開してきた教師と子供たち
1941年、第二次世界大戦中のロンドンで教師を務めるイヴ・パーキンズは、突然身寄りを失い声も失った少年・エドワードをはじめとした教え子たちを引き連れ、郊外に疎開することになった。医者で、空襲監視員を務めるローズ博士の手配により、子供たちとジーン校長、そしてイヴが暮らすことになったのは、湖に囲まれた廃墟同然のイールマーシュの館。
子供たちは広い建物にはしゃぎ回り、エドワードは、トムとジェームズに強引に鬼ごっこに参加させられたうえに、部屋に閉じ込められ、書いた絵も奪われてしまう。これ以来エドワードは、館の中でもらったという人形を手放さなくなった。
疎開からしばらくが経ったある日、列車の中で知り合ったパイロットの空軍中尉ハリーが、近くに滞在していると言ってイヴを訪ねてやってきた。
この翌朝、施錠したはずの館の外で、トムが遺体となって発見される。
イヴはローズ博士に館を出る提案をするが、聞き入れられることはなかった。
たどり着いた館の秘密
アリス・ドラブロウとチャールズの息子ナサニエル・ドラブロウの墓を見つけたイヴは、人がいないはずの館近くで見かけた人影を追ううち、深い霧に囲まれた土地でハリーに救われる。
2人はイールマーシュの館の中をくまなく調べ、アリス・ドラブロウが養母として育てた息子・ナサニエルの死と、ナサニエルの実の母であるジェネットの復讐を知る。
思い当たる節があった2人は、村の住人である弁護士のジェロームの家で、ナサニエルへの手紙を見つけ出す。
しかしその後、イヴは「幽霊の姿を見てはいけない、イヴのせいで彼女が戻った。」と詰め寄ってきた盲目の老人に襲われ、なんとか逃げ出す。
そして一方、トムに取られたはずの絵を持っていたエドワードに違和感を抱いていたジョイスが、自分の首を絞めて命を落としかけた。
終わらない呪い
未婚の母として息子を産んだものの周囲に取り上げられ、息子の名前すら知らされずにいたイヴは、ジェネットに深く心を寄せてしまっていた。イヴは、この同情心に付け込まれ、自身が彼女に狙われていることを確信する。
屋敷ではジョイスが自殺するという事件が起こった。この事件をきっかけにして、イヴは館を出てハリーの所属する軍の飛行場に一度避難することに。そこは囮に使われている飛行場で、追撃された仲間を助けられなかったハリーが左遷された場所だった。
しかし、ジェネットの幽霊に驚いて逃げ出したエドワードが爆撃に巻き込まれるという事態が発生。しかしエドワードは生きていると直感したイヴは、彼を探しに再びイールマーシュの館へ向かうことを決意した。
再会するも、ジェネットによって引き裂かれそうになるイヴとエドワード。湖に引きずり込まれそうになっていたエドワードは、身代わりになったハリーの手によって助け出された。
イヴはその後、エドワードと共に暮らすことを決意。2人は新たな生活に向けて歩み始める。
しかしジェネットは依然として、そんな2人に取り憑いたままなのであった。
『ウーマン・イン・ブラック2 死の天使』の登場人物・キャラクター
主要人物
イブ・パーキンス(演:フィービー・フォックス)
ロンドンで教師をしている女性で、戦時下に生徒たちを連れて疎開してきた。疎開先として手配されたイールマーシュの館で黒衣の亡霊を目撃し、さらに教え子のトムが遺体で見つかるという事件が起こったことで、ハリーと共に屋敷を取り巻く呪いやその真相を調査しはじめる。
実は未婚のまま子供を産み、その子と離れ離れになったという過去がある。
ハリー・バーンストウ(演:ジェレミー・アーバイン)
画像左がハリー
イールマーシュの館付近に滞在していた、イギリス空軍のパイロット。疎開先へ向かっていたイヴと列車の中で意気投合し、彼女を訪ねて館を訪れる。
のちにイヴから館を取り巻く不可解な現象について相談され、共に真相の調査に乗り出す。
エドワード(演:オークリー・ペンダーガスト)
イヴと共に疎開してきた子供たちのうちのひとり。身寄りを失ったショックから発声できなくなった。
学校関係者
ジーン・ホッグ(演:ヘレン・マックロリー)
イヴが務める学校の校長先生。子供たちやイヴと共に疎開してきた。経験豊富なベテラン女性教師で、イヴと共に子供たちを守ろうと奮闘する。
トム(演:ジュード・ライト)
目次 - Contents
- 『ウーマン・イン・ブラック2 死の天使』の概要
- 『ウーマン・イン・ブラック2 死の天使』のあらすじ・ストーリー
- 疎開してきた教師と子供たち
- たどり着いた館の秘密
- 終わらない呪い
- 『ウーマン・イン・ブラック2 死の天使』の登場人物・キャラクター
- 主要人物
- イブ・パーキンス(演:フィービー・フォックス)
- ハリー・バーンストウ(演:ジェレミー・アーバイン)
- エドワード(演:オークリー・ペンダーガスト)
- 学校関係者
- ジーン・ホッグ(演:ヘレン・マックロリー)
- トム(演:ジュード・ライト)
- その他
- ドクター・ローズ(演:エイドリアン・ローリンズ)
- 黒衣の女/ジェネット・ハンフリー
- ナサニエル
- 『ウーマン・イン・ブラック2 死の天使』の用語
- 舞台・地名
- イールマーシュの館
- クライシン・ギフォード
- その他
- 黒衣の亡霊
- 『ウーマン・イン・ブラック2 死の天使』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 監督が変わって変化した恐怖演出
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