転生賢者の異世界ライフ(ラノベ・漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『転生賢者の異世界ライフ』とは、進行諸島によるライトノベル、およびそれを原作とした漫画、アニメ作品。2017年10月に『小説家になろう』に投稿された異世界ファンタジー小説。『マンガUP!』(スクウェア・エニックス)にて彭傑によりコミカライズされた。ブラック企業に勤めていた佐野ユージが突然、異世界に召喚されてしまう。冒険者に不向きな魔物使いだがテイムしたスライム達と、規格外の第2の職業「賢者」の力で最強の存在になった。自身の強さに無自覚なまま冒険者となり、異世界の常識を破る無双ぶりを発揮していく。

『転生賢者の異世界ライフ』の概要

『転生賢者の異世界ライフ』とは、進行諸島によるライトノベル、およびそれを原作とした漫画、アニメ作品。正式名称は『転生賢者の異世界ライフ 〜第二の職業を得て、世界最強になりました〜』、略称は『転生賢者』と呼ばれている。2017年10月に『小説家になろう』に投稿されると、2018年5月より『GAノベル』(SBクリエイティブ)から小説が刊行された。『マンガUP!』(スクウェア・エニックス)にて彭傑によるコミカライズが2018年7月から連載され、テレビアニメが2022年7月から9月に放送された。
ブラック企業に勤めていた佐野ユージ(さのユージ)が、突然見知らぬ異世界に召喚された。異世界でユージが手にした職業は、冒険者に不向きな職業「魔物使い(テイマー)」。しかしユージはテイムしたスライムのスキルや魔導書由来の魔法を習得したことで、1人1つの職業しか得られないこの世界で第2の職業「賢者」という規格外の力を手にした。最強クラスの力を手に入れたユージだが、自身の強さに無自覚なまま冒険者となり、異世界の常識を壊す無双ぶりを発揮しながら異世界での生活を謳歌していく。

『転生賢者の異世界ライフ』のあらすじ・ストーリー

異世界召喚と冒険者活動編

ブラック企業で働く佐野ユージ(さのユージ)は、PCに突然現れたメッセージを読んで気を失い目覚めると別の世界へ召喚されていた。目覚めた森では職業「テイマー」のスキルでスライム達をテイムしたり、見つけた魔導書から数多くの魔法を習得して第2の職業「賢者」を取得したりさまざまなことを経験する。森を抜けたところにあるファスタンの街で冒険者となり、依頼をこなすうちにドライアドの森で新たにプライドウルフを仲間にし、各地で暗躍している組織「救済の蒼月」が関わっていた森の異常やファスタンを魔物の大群で襲撃するなどの困難を解決した。目立ちすぎて生活しづらくなったユージは次の街キリアを目指した。キリアでは初めてパーティを組み、アースドラゴンの調査に参加した。しかし依頼中にパーティメンバーの裏切りや盗賊ゲリオス達との遭遇など様々な困難に直面。さらに神話に登場するデライトの青いドラゴンが現れ、街や大陸を危機に陥れた。シュタイル司祭の情報と天啓、ケシスの短剣と賢者の魔法やスキルを駆使し、神話級のドラゴンと激闘の末に討伐した。ユージはドラゴン討伐の騒ぎが大きくなる前に次の街リクアルドに向けて出発した。

暗躍組織との接触と防具作成編

リクアルドに到着したユージは、街の環境改善に貢献。その後、街の環境変化の原因が救済の蒼月が使用した呪いの魔石であることを突き止め、解決する。救済の蒼月の持っていた資料で自身が暗殺対象者リストに載っていることを知ったユージは、武具職人の街ボギニアへ向かった。道中、新たにレッドスライムを仲間にした。武具作成を待っていると突然、火山の噴火があり現れたファイアドラゴンは救済の蒼月の仕業によって暴走し、街に危機が訪れたがユージが密かに討伐した。その後、救済の蒼月が乗っ取っているギルドを探るためオルダリオンの街に行き、救済の蒼月に怪しまれる前にスライムを残して次の街イリアーチを訪れた。そこで新たな仲間スラバードを加え、シュタイル司祭と情報交換を行い、世界の人口が半分消滅する威力がある万物浄化装置を破壊するためマーネイアの街を目指した。

万物浄化装置と古代竜編

マーネイアの街では、呪いの水の精製現場と謎の施設を見つけた。さらに探索を進めると、万物浄化装置と、その魔力源として扱われる巨大なドラゴンを発見。テイマースキルでドラゴンと意思疎通を図り、協力関係となったユージは、ドラゴンの呪いの拘束具を破壊し回復した。ドラゴンは万物浄化装置と鉱山施設を破壊して脱出し、ユージと協力して残りの施設を壊滅させた。バオルザードと名乗るドラゴンから千年以上前の出来事や、かつてテイマーであり賢者であったレリオールの話などをして友好関係を築くとバオルザードは自身の領地へ戻っていった。
一方、オルダリオンでは施設破壊を受け救済の蒼月が緊急会議を開き、万物浄化装置で人間を減らすことで神話のドラゴン復活を遅らせようとしていたことが判明。神話のドラゴンについて知るために、ユージはバオルザードの元へ向かった。

赤き先触れの竜編

龍神バオルザードを祀るバオザリアの街に到着したユージ。バオルザードと真竜について話している最中に復活の前兆である地震が発生する。孵化した強大な力を持つ真竜に対し、バオルザードの一時的なテイムや、先代賢者の魔法「破空の神雷」を駆使し、徐々に追い詰めていく。最後はユージがケシスの短剣に魔法を集中させ、赤き先触れの竜を討伐したが魔力切れで意識を失ってしまった。バオルザードは魔力枯渇で死ななかったユージを、黒き破滅の竜を倒せる「蒼の血族」ではないかと驚愕した。その後、シュタイル司祭と再会すると、神託を無視したことで蒼月の教会は乗っ取られ、救済の蒼月が誕生したことを後悔していた。ユージは教団の財源である税収を断ち、教団に大打撃を与えた。さらに、マーネイアの教団支部から魔導書などの資料を回収した。

イビルドミナス島編

ユージはギルドの依頼中、古代種エンシェント・ライノを解呪して助け、仲間にした。その後、ギルドから来た指名依頼「イビルドミナス島の異常調査」を受けたユージは、島で植物などの成長に影響を与える地母神の涙の採取依頼を受けたり、地母神の涙を大量に納品しギルドを驚かせたりした。再度、島に調査に行くと呪いの魔力の源である大樹を発見。その周辺には呪いによって操られている魔物が大量にいた。魔物の増殖をスライムからの連絡で知ったユージは、魔法転送で冒険者たちを港に集め、脱出を支援した。ユージは密かにスラバードを島の上空に配置すると、最大まで強化した終焉の業火で魔物を全滅させた。後日、再び島を訪れ、終焉の業火に耐えた呪いの大樹を聖属性強化した解呪魔法で完全に浄化し、大樹の呪いについて心当たりのあるエンシェント・ライノの情報から次の調査場所を決定し、ユージは依頼を無事達成した。

賢者とエトワスの魔法書編

呪い調査のため田舎街のデクレンに来たユージは、森に生息していたレイスから得た情報で救済の蒼月とは別の暗躍組織「研究所」の支部を壊滅させる。研究所に関連がある「エトワスの魔法書」がある王立学園の禁書庫へ向かったユージは、禁書庫に入るために学園に入学。ユージは林間学校中に呪いの気配を察知し、研究所が人造竜を使い研究材料の人間を集めようとしていることを突き止めたが、人造竜は呪いの霧を発生させ街を石化の危機に陥れた。霧の影響で人々の時間が停止する中、唯一動けていたテアフの体には賢者レリオールの意識が宿っていた。神霊復活の魔法により魂が復活したレリオールは、テアフの体を使い自害しようとするが住民の生命力を魔力として使い自動で回復してしまう。ユージ達は首謀者マデラと接触するため地下にある研究所の支部に向かった。マデラの策略により、ユージとレリオールは戦うことになった上にマデラが仕込んでいた呪いの力で操られ強化されてしまった。激闘の末、ユージはレリオールを倒し安らかな眠りにつかせた。
研究所を破壊したマデラは、ユージに真竜討伐のためなら犠牲を厭わないことや、エトワスの魔法書を読むように告げて逃亡。学園に戻ったユージは学園長より名誉教授に任命され、禁書庫への入室を許可された。
禁書庫でエトワスの魔法書を読んだユージは、新たな魔法「破壊者の扉」を使った。出現した扉により研究所の本部に辿り着いたユージは、真竜復活と人類滅亡を望むクレドと出会い、イデア支部の研究所を紹介された。ユージはセイシロウと偽名を名乗り、イデア支部に潜入する。

研究所潜入編

研究所イアダ支部に潜入したユージは、支部長ウィルの案内を受けながら研究所にスライムを放ち探り始めふ。配属された第12研究室は真竜召喚を研究しており、以前ユージが戦った人造竜を開発した部署でもあった。ブラックな研究所の体制もブラック企業で慣れていたユージは数日を難無く過ごし、気化魔法毒による飼料確保作戦当日、スライム達を確保作戦を探らせ、自身は本部会議に参加して情報を得る作戦を実行した。本部会議ではクレドから三号計画の完遂が告げられたが、詳細は語られずユージは何とか内容を探ろうとして疑念を抱かせてしまう。そしてスライムからの連絡で、確保作戦が実際には研究員を犠牲にした人造竜誕生のための作戦だと判明。阻止しようとしたユージはクレドにさらに怪しまれてしまったのだった。

『転生賢者の異世界ライフ』の登場人物・キャラクター

主人公

佐野ユージ(さのユージ)

CV:小林千晃
本作の主人公。ブラック企業に勤めている元社畜だったが異世界に召喚された。また、社畜時代の自分を基準にしてしまい、他の冒険者たちの能力やスライムたちへの命令考えてしまうためみんなを驚かせたり、働かせすぎてしまう。
好戦的な性格ではないものの、自らに降りかかる脅威があれば人や魔物の区別なく、取り除くことに躊躇しない。困っている人がいれば基本的には見捨てず、優しくしてくれたり助けてくれたりした人たちへの恩は可能な限り返すなど義理堅い一面がある。
職業はテイマーだったが、召喚直後に訪れた廃屋にある魔導書を読んだことで様々な魔法を覚え、気が付くと賢者の職業が追加されていた。初級の魔法から最上級クラスの魔法まで使いこなすことが出来る。魔力量を超えて魔法を使用することも出来きMPがマイナスになる。さらに魔法を使用すると今度はHPが減り、頭痛を引き起こしたり気を失ったりしてしまう。研究所では偽名のセイシロウと名乗っている。

テイムした魔物

スライム

keeper
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