令嬢アンナの真実(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『令嬢アンナの真実(原題:Inventing Anna)』とは、2022年にアメリカのプロダクション「ションダランド」によって制作された、Netflixのリミテッドドラマシリーズ。2018年にニューヨーク・タイムズが記事にした実際の詐欺事件をもとにしている。ドイツの令嬢であると嘘をつき、NYの上流階級を騙し続けた詐欺師、アンナ・デルヴェイ。女性記者が彼女を追い、徐々にその真実が明らかになっていく。スタイリッシュな映像と音楽と共に、アンナが華麗に人々を欺き落ちぶれていくまでの痛快さが魅力である。

『令嬢アンナの真実』の概要

『令嬢アンナの真実(原題:Inventing Anna)』とは、『オザークへようこそ』でエミー賞を獲得したジュリア・ガーナーが、アンナ・クラムスキーと共演した、Netflixのリミテッドドラマシリーズ。ドラマは2022年2月11日にNetflixにて公開開始された。
制作はアメリカのドラマプロデューサー、ションダ・ライムズが立ち上げた制作プロダクション「ションダランド」。
監督はデヴィッド・フランケル、トム・ヴェリカ、ンジンガ・スチュワート。
脚本はションダ・ライムズ。
ニューヨーク・マガジンが2018年に掲載した、プロデューサーも務めるジェシカ・プレスラーによる記事「How Anna Delvey Tricked New York’s Party People (原題)」に着想を得た物語である。

監督のデヴィット・フランケルは、1959年4月2日生まれで、アメリカ合衆国ニューヨーク出身の映画監督、プロデューサー、脚本家である。
デヴィッド・フランケル監督の主な作品としては『プラダを着た悪魔』(2006年)、『マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと』(2008年)などが挙げられ、ほかに著名なテレビドラマシリーズ『セックス・アンド・ザ・シティ』では2001年から2003年の間に6エピソード分の監督にも携わっている。

主要キャストとして、ジュリア・ガーナー、アンナ・クラムスキー、ラヴァーン・コックス、ケイティ・ロウズ、アレクシス・フロイド、アリアン・モーエイドなどが出演している。
主役のアンナ・デルヴェイを演じる気鋭の新人俳優ジュリア・ガーナーは、その繊細で確かな演技力で高い評価を得ている。彼女を中心に、脇を固める俳優陣の演技がドラマのストーリーを盛り上げている。ジュリア・ガーナーは本作により、2022年の第74回エミー賞のリミテッドシリーズ部門にて、主演女優賞にもノミネートされた。

『令嬢アンナの真実』は2022年2月11日の公開以降、世界中でヒットした。主人公であるアンナ・デルヴェイの不可思議なカリスマ性や、ニューヨーク中の上流階級を騙したその手腕に注目が集まり、またこの作品が実話に基づくことなどから話題作となった。

物語は2017年、アンナ・デルヴェイこと本名アンナ・ソローキンが重窃盗罪等で起訴されるところから始まる。
アンナ・デルヴェイ、本名アンナ・ソローキンは、ドイツ生まれの資産家令嬢を偽り、ニューヨーク中の上流階級の有権者たちやセレブに近づき、言葉巧みに詐欺を働いていた。富豪である父親から巨額の信託財産が入ってくると信じ込ませることで、友人との派手な遊びや贅沢なホテル暮らしにかかる金銭を未払いのままにしたり、自身が夢見ていた「アンナ・デルヴェイ財団」設立のための融資調達のための書類偽装などを行っていたのだ。アンナはニューヨークのライカーズ島にある刑務所に勾留されることとなる。
「マンハッタン・マガジン」の女性記者、ヴィヴィアン・ケントは、身重の身体を抱えながら、この若く美しい詐欺師・アンナを記事にするため、新聞社の上司を説得して取材に奔走し始める。アンナが残したInstagramアカウントから、彼女のいままでの動向や友人たちの繋がりをたどっていく中で、果たしてアンナが何者なのか、どうして皆がたった20歳そこそこの女性に騙されることになってしまったのか、その謎を解き明かしていく。
アンナの働いてきた詐欺事件の背景や関連する人物像をひとつずつ掘り下げながら、彼女の手口がだんだんと明らかになっていくまでを描く。

『令嬢アンナの真実』のあらすじ・ストーリー

アンナ・デルヴェイの調査開始

上流階級のパーティでも注目を集めていたアンナ・デルヴェイ

舞台は2017年、ニューヨーク。アンナ・デルヴェイもとい本名アンナ・ソローキンは、ドイツ出身の令嬢と偽ってニューヨーク中の上流階級を騙し、窃盗罪や重窃盗罪、詐欺罪などによって逮捕された。アンナは、権力に媚びない態度でニューヨークの権力者や文化人たちと交流をもち、ファッションやアートの審美眼にもすぐれた、本物の令嬢というイメージを手に入れた。騙されたのは、大手銀行、大手ヘッジファンド、不動産開発会社、法律事務所、ファッションやアート業界の大物、高級ホテルなど、上流階級に住む富裕層たちだった。
「マンハッタン・マガジン」紙の記者ヴィヴィアン・ケントは、出産も控えた自身のこれからのキャリアを守るために、大きな話題となるようなニュースを探していた。若くしてニューヨーク社交界に衝撃を与えたアンナという人物像やその経緯を探るため、上司のポールにアンナへの取材を提案する。彼は却下しようとするが、出産前に爪痕を残したいと編集長に直訴したヴィヴィアンの熱意に負け、取材と記事の制作を許可することとなった。
ヴィヴィアンはアンナが収容されているライカーズ島の刑務所を訪れるが、アンナはヴィヴィアンの庶民的な服装や雰囲気を毛嫌いし、ヴィヴィアンの質問には全く答えようとしなかった。取材の期限が刻々と迫る中、司法取引に応じれば減刑される、という提案を受けたアンナは、しぶしぶヴィヴィアンに向き合うようになる。
ヴィヴィアンは最初の糸口として、アンナのInstagramの投稿から、アンナと関わりのある人物に連絡をとることにした。そこで見つけたのが、アンナが滞在していたホテル「12ジョージホテル」で働く従業員の女性、ネフ・デイヴィスだった。アンナはこのホテルで一泊1700ドルもの高級ルームに宿泊し続けていた。ネフは最初、自分はただのホテルの受付にすぎないと説明したが、ヴィヴィアンの粘り強さに根負けし、実はアンナとは友人だったことを白状する。そして、アンナが本当に望んでいるものは何かをヴィヴィアンに教えた。それは、「有名になること」だった。ヴィヴィアンはアンナに、司法取引をやめて裁判を受けるのであれば、徹底的にアンナについての記事を書いて世界中に拡散し、アンナを有名にしてあげると約束した。

調査の中で、ヴァルという若きファッションスタイリストと知り合っていたことがわかった。彼は彼女のファッションへの審美眼を信用していた。彼の紹介で、アンナはチェイスという起業家と知り合う。彼は「WAKE」というアプリを開発しており、投資先を探していた。
そんな中、アンナの友人タリア・マレイがイビザ島クルーズに行っており、IT業界の大物ヘンリック・ナイトと共に過ごしていることを知った。チェイスとアンナはイビザ島に合流し、持ち前の機転と口の上手さを活かし、10万ドルもの投資額を得ることに成功する。しかしそこから一週間後、タリアはふたりがまだ延泊していることを知る。タリアが下船しているのに勝手に一週間もクルーズを続けていたアンナに、タリアは激怒した。クルーズ一週間分の延泊は、テスラ一台分もの金額だったのだ。
ヴァルはノラ・ラドフォードというファッション業界の重鎮と一緒に暮らしていた。アンナも人脈作りのため、ヴァルとノラと一緒に住みはじめる。そんな中アンナとチェイスはタリアの件で大喧嘩をし、別れてしまう。チェイスはアンナへの不信感をつのらせ、アンナのパスポートをこっそり見てほしいとヴァルに頼むが、ヴァルはそれを断る。しかし、アンナとヴァルが泊まっていたホテルの支払いについてアンナが受付と揉めたことがきっかけで不信感が芽生えたヴァルは、アンナのパスポートを見てしまい、彼女の本名がアンナ・ソローキンであり、モスクワ出身であることを知った。チェイスにそれを伝えると、アンナとヨリを戻した彼はヴァルに冷たく当たり、ヴァルが独断で彼女のパスポートを見たのだとアンナに嘘を吹き込んだ。それが原因でヴァルとアンナは仲違いしてしまった。

財団設立に向けたアンナの人脈作り

人脈をつくりたいアンナのために、チェイスは建築家や画廊関係者、不動産業者たちに声をかける。三人はアンナと面会してくれはしたものの、実績もなく無名なアンナには取り合ってくれなかった。アンナは人脈作りのためにノラに媚びを売り、打ち合わせへ同行するようになる。そこでパーク街281番地の歴史的建造物「チャーチ・ミッション・ハウス」が賃貸に出たことを知る。アンナの財団を開く場所として最適だった。
そんな中、アンナはノラのパーティのお供として出席する。300万ドルもの投資を得て一躍時の人となっていたチェイスは、ベルリンの「テック・オープン・エア」に参加している予定だったが、アンナはそのイベント自体がキャンセルになっていることを知った。すぐにチェイスにどういうことか聞くため連絡を取るが、音信不通となる。アンナがチェイスの実家を訪ねて彼と再会すると、実は300万ドルの資金ももう底をついていることを白状する。アンナはそれをノラに告げ口し、それがきっかけでノラはチェイスへの肩入れをやめ、アンナの人脈作りをサポートしてくれるようになった。
しかしそのタイミングでアンナがノラの家を突然出て行ったことをヴィヴィアンは知り、理由を調べる。実はアンナがノラの買い物代行を頼まれたときから、約40万ドルもの自分の買い物を勝手にしていたことがわかった。それがノラに発覚しそうになり、すぐさま家を出て行ったのだった。

アンナは、財団は富裕層が集まる高級な会員制クラブで、優れたアートへの感性を持つ人々だけが集う特別な場所にしたいと考えていた。資金として4,000万ドルの融資をするためにアンナは動き始める。
弁護士アラン・リードを訪ねたアンナは、彼女の夢を語るが、事業構想がまとまっていないことや何の実績もないことを見抜かれ、門前払いされてしまう。アンナは、自分が小娘だと思われていることが問題だと考え、ビジネスウーマンに見えるよう、ふさわしい服装を調達して再度アランを訪問する。めげないアンナの説得に揺らいだアランは、彼女の創業パーティに足を運んでその人脈を目にし、彼女のことを信用する。アンナのドイツでの資産を管理する人物、ピーター・ハネケとも電話で連絡をとり、アンナの支払い能力についても納得した。
「フォートレス銀行」と「シティ・ナショナル銀行」へ融資の依頼をかけていたアランだったが、「フォートレス銀行」ではローンの審査のために保証金10万ドルが必要だということがわかる。アランは「シティ・ナショナル銀行」の役員に直接働きかけをし、「シティ・ナショナル銀行」は、当面の活動資金として20万ドルを貸越で提供してくれることとなった。
ヴィヴィアンは、アンナの支払い能力が信用を得ていたことに疑問を持ち、調査を進めると、欧州大手通信会社「テレフォニカ」での仮想SIMカード利用履歴を発見した。このSIMを使うと、さまざまな国の電話番号を使って通話することができるのだ。ピーター・ハネケは実在せず、アンナがボイスチェンジャーを使って、ハネケのふりをしてアランを騙していたことがわかったのだった。

ネフとアンナの関係

ヴィヴィアンは、アンナが「12ジョージ・ホテル」に三か月以上滞在していたことに疑問を持ち、コンシェルジュのネフに改めて取材を申し込んだ。アンナはとても気前のいい顧客で、サービスを求めるときには100ドル札ものチップを渡していた。映画制作の夢を持つネフはお金が必要だったため、必死に彼女のVIP待遇を続けた。アンナには20万ドルもの資金があったため、高額チップの支払いができていたのだった。そのうちアンナはネフと友人としての付き合いをするようになり、フォトジャーナリストであるレイチェルや、パーソナルトレーナーのケイシーとも仲良くなった。
しかし、ネフがアンナに不信感をつのらせる出来事が起こる。「12ジョージ・ホテル」のオーナーは、アンナが借りようとしている「チャーチ・ミッション・ハウス」のオーナーでもあることから、彼の息子たちに確認したところ、彼本人も息子たちもアンナのことは一切知らないということがわかったのだ。さらにはアンナのカードが使えずに、ネフのカードで立替をするなどが続いたころ、ホテルにアンナのカード番号が未登録であることがわかった。総額300万ドルもの大金をホテルにつけていたアンナを疑ったネフは、自分にも危害が及ぶことを恐れ、アンナを糾弾する。アンナは翌日にはホテル代金やネフに借りていたお金をすべて清算し、ホテルを出て行った。

モロッコでの事件

ヴィヴィアンは、アンナが友人と訪れたモロッコの高級リゾートで豪遊していたときの映像を入手し、旅行について調査する。メンバーはアンナ、レイチェル・ウィリアム、ケイシー・デューク、そしてレイチェルの同僚であるノアの4人だ。
アンナは観光には興味がなく、ホテル内の施設だけで十分だと言い張り、一切外に出ようとしなかったが、ついにアンナはホテルから宿泊中のカードがすべて未払いであることを問い詰められる。当初、アンナが旅行代金をすべて支払うことになっていたのだった。レイチェルが一時的にカードを登録し、アンナを救済した。
観光地の庭園ツアーに参加したアンナ一行は、そこでも代金が支払えず、やむをえずレイチェルが会社のカードをホテルに預け、自分のカードでツアー代金を立て替えることとなった。アランからは銀行審査が通ったと連絡が入るが、融資を受けるためにはドイツでの手続きが必要だと告げられる。アンナは終わりを確信し、自暴自棄になった。ノアは身の危険を感じ、アンナが泥酔しているうちにレイチェルを連れてこっそりと先に帰国した。残されたアンナは、レイチェルの会社のカードを限度額まで使用した上で、ケイシーに電話で頼んで飛行機の予約を立て替えてもらうことで帰国した。
ケイシーは、アンナが憔悴した様子で家を訪れ、モロッコで強盗にあって、現金もカードもすべてなくなり、宿泊するところがないと言い張ったため、しぶしぶ彼女を宿泊させる。アンナは我が物顔で部屋に宿泊したあげく、ケイシーのドレスまで奪って帰っていった。

一方レイチェルは会社にカードの使い込みがばれて窮地に立たされ、独自に独白記事を出す。アンナに返金してもらうために何度も連絡をとるが、レイチェルはもう返金が見込めないことを悟った。事の顛末を知ったケイシーはアンナをカフェに呼び出して返金をするよう迫ったが、アンナは一切取り合わず、その場を逃げ去った。
宿泊先を失ったアンナは、ホテルでの無銭宿泊を繰り返していた。一度は勾留されるものの、財団の小切手を使って現金を一時的に入手できることに気づき、裁判にも出廷しなかった。
レイチェルは警察に直接相談しに行くが、まともに事件として扱ってもらえなかったため、刑事司法相談所に行くことに決めた。
ヴィヴィアンは記事を遂に完成させ、無事に子供を出産した。

アンナの出自と過去

記事は瞬く間に話題となり、さまざまなメディアで取り上げられた。
ヴィヴィアンはアンナの過去を知るため、単身ドイツに向かった。街でアンナについて聞いて回る中で、外国出身で貧しい育ちのアンナは、学校で周りに馴染むことができなかったが、持ち前のファッションセンスを活かした服を身にまとって強気に立ち回り、学校でも天下を取るようになったとわかった。アンナがまだ少女だった頃、富を得たアンナの父親は、ロシアでの取り締まりから逃げるためにドイツに引越しをした。ずっと貧乏だったアンナは、レストランで高級ワインを飲む父親を見て、お金を手にすることで他人の上に立てることを学んだのだった。
ヴィヴィアンは、アンナの実家で直接父と母から話を聞くことができた。アンナは子供の頃から冷たい性格で、外の世界に出ることを夢想していた。父親がギャングだったという噂は嘘で、アンナはもともと自己愛が強く、人とは異なる考え方の持ち主だっただけだったのだ。
一方アンナはビザの期限切れの時間稼ぎをするために、ロサンゼルスのブティック・ホテルで、自殺を図るふりをした。目論み通り、オーバードーズで病院に収容されたアンナは、精神科医によるカウンセリングを受け、更生施設に送られた。アンナがInstagramに投稿した写真を見たレイチェルは、ロサンゼルスでランチしようと嘘の誘いをかけ、現地警察にアンナを逮捕させることに成功した。ついに彼女の裁判がはじまることになった。
ヴィヴィアンは、アンナの父親が更生施設に支払いをしてくれたことをアンナに告げ、自分の罪を認めて元の生活に戻るよう説得したが、アンナは納得しなかった。

アンナの裁判

裁判に臨むことになったアンナは、服装のことを気にしていた。ネフにスタイリングを頼んだふさわしい服が届くまでは法廷に出ないとごねるアンナのために、ヴィヴィアンは近所で黒のワンピースを購入し、彼女に渡した。ネフはInstagramで「アンナの法廷ファッション」というアカウントを作り、世間の注目を集めることに成功する。
アンナの本当の願いは、アンナが事業を自分の力で成功させるあと一歩のところまで行ったということを父や世の中に知らしめることだった。裁判を続ける中で、アンナの肝っ玉の大きさを実感した弁護士トッド・スポデックは、彼女の持つ魅力に取り込まれ、彼女の願いを聞き入れる。陪審員の同情を買っていたレイチェルに対し、トッドは「お金のために面白いネタとしてアンナのことを売った」と追及し、裁判の流れを変えた。そして、事業に野心的な夢見る若者だったアンナは、意図せず周りからお金を得てしまっただけだと説明した。
結果として、「シティ・ナショナル銀行」への第一級重窃盗未遂罪および、レイチェルへの窃盗罪は無罪となったが、各銀行への第一級重窃盗罪、第二級重窃盗罪、第三級重窃盗罪、また各ホテルへの利益窃盗罪はすべて有罪となり、最長12年の懲役となった。
ヴィヴィアンの記事が話題になり、彼女は昇進することとなるが、アンナが刑務所に移送される前に、ヴィヴィアンは彼女に会いに行った。ヴィヴィアンは、アンナの12年という罪の重さにショックを受け、アンナに謝罪した。アンナは、ヴィヴィアンのことは好きではないと明言した上で、彼女のおかげで自分が有名になったことに感謝し、また面会に来てほしいと涙ながらに伝えた。最後にようやくアンナに認められたと感じたヴィヴィアンは、満足気な笑顔を浮かべるのだった。彼女もまた、アンナの持つ魅力に取り込まれてしまった一人だった。

『令嬢アンナの真実』の登場人物・キャラクター

主要人物

アンナ・デルヴェイ (演:ジュリア・ガーナー)

主人公であり、本名はアンナ・ソローキン。ロシアの貧しい家庭で生まれ育ち、10代でドイツに移住してからは欧州で仕事を得て、2013年、ニューヨークへ辿り着いた。
ニューヨークの上流階級が集うアートサロンビジネス「アンナ・デルヴェイ財団」の立ち上げを軸に、自身をドイツの令嬢だと偽ってセレブたちの人脈を取り入れ、大小の詐欺を繰り返して大金を稼ぎ続けた。

ヴィヴィアン・ケント (演:アンナ・クラムスキー)

アンナの過去を追う、『マンハッタン・マガジン』の女性記者。
元同僚で、今現在は自分の上司であるポールが起こした過去の不祥事が原因で、キャリアを崖っぷちに追いやられている。
子供を身ごもったことでさらに今後のキャリアに暗雲が立ち込める中、有終の美を飾るべく、ビッグスクープとして稀代の詐欺師アンナ・デルヴェイの事件を選ぶ。
ヴィヴィアンはアンナに面会するため、アンナが収容されているライカーズ島へ頻繁に足を運び、彼女にインタビューをすることとなる。

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