武満徹(Toru Takemitsu)の徹底解説まとめ

武満徹(たけみつとおる)は、1930年生まれの日本の作曲家。第二次世界大戦中に音楽の道を歩む決意をし、ほぼ独学で作曲家となった。管弦楽曲、ピアノ曲、室内楽曲のみならず、映画音楽やポップスも多く手がけている。1996年2月に、急性肺水腫でこの世を去る。

「だって、思わなかったら!最初っから絶望していたら、何も始まらないので」

武満が53歳の時に受けた、インタビューの際の言葉である。自らの生涯を語ったインタビューで、武満はピアノが欲しかった時代にピアノを譲り受けた話や、願っていたとおり、日比谷公会堂で自作が初演された話をした。それに対し、インタビュアーのアナウンサーが「願ったら叶うんですね」と言い、武満はこの名言を残した。

武満徹の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

作曲家のみならずエッセイストとしても活躍する

作曲と並行して、武満は新聞や雑誌に、文章を寄稿していた。詩人の谷川俊太郎や、小説家の大江健三郎など、多くの文化人と対談をし、対談集も刊行している。武満の言葉に、同時代の作家たちは大きく影響を受けた。

武満は、プロデューサーとしての手腕も発揮する

武満は、国際的な音楽祭のプロデュースも行っていた。作曲家の一柳慧と連盟で開催した「オーケストラル・スペース」では、オーケストラを雇って、自作の曲や、同時代の国内外の作品を披露した。開催に当たっては、自宅を抵当に入れる契約書を交わした上で実行したという。
1970年には、日本万国博覧会の鉄道館の音楽監督を任せられる。まだ、外国人観光客がそこまで多くはない時代に、武満は国際的な視野に基づいて、海外から多くの作曲家と演奏家を招いた。

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