夏色ハイスクル★青春白書(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ
『夏色ハイスクル★青春白書』とは、2015年に日本のゲーム会社であるディースリー・パブリッシャーによって発売されたゲーム作品。離れ小島にある高校「夢ヶ島高校」に転入してきた主人公を操作して、多数登場するヒロインとの恋愛を楽しむ恋愛アドベンチャーゲームである。様々なタイプのヒロインに振り回されながらも恋愛を楽しむ生活、主人公が通う高校がある「夢ヶ島」での多彩なイベントをオープンワールドで描く。
『夏色ハイスクル★青春白書』の概要
『夏色ハイスクル★青春白書』とは、2015年6月4日に日本のゲーム会社であるディースリー・パブリッシャーによって発売されたゲーム作品。ディースリー・パブリッシャーが開発したIPでの恋愛ゲームであり、オープンワールドでキャラクターを操作して動き回れる恋愛アドベンチャーゲームだ。本作のプロデューサーを務める岡島信幸が、人気オープンワールド系アクションRPGゲーム『The Elder Scrolls V: Skyrim』を参考にして開発した。
本作の正式タイトルは、『夏色ハイスクル★青春白書〜転校初日のオレが幼馴染と再会したら報道部員にされていて激写少年の日々はスクープ大連発でイガイとモテモテなのに何故かマイメモリーはパンツ写真ばっかりという現実と向き合いながら考えるひと夏の島の学園生活と赤裸々な恋の行方。〜』であり、日本で1番長いゲームタイトルを持つゲームである。
物語の舞台は、都心部から少し離れた離れ小島である「夢ヶ島」である。多数の観光スポットがあり、多くの住民や人で栄える「夢ヶ島」にある「夢ヶ島高校」に転入することになった主人公を操作することになる。複数のヒロインが登場し、プレイヤーは各ヒロインとのイベントをこなしていくことになる。ヒロイン毎に様々なイベントが用意されており、プレイヤーを飽きさせない作りになっている。
3Dポリゴンを採用したオープンワールドでの恋愛ゲームは数が少なく、本作の大きな魅力の1つとなっている。キャラクターデザインや豪華な声優陣も大きな話題となり、2015年6月10日版でのPlayStation 4のダウンロードランキングに初登場で首位を獲得した。
『夏色ハイスクル★青春白書』のあらすじ・ストーリー
入学~報道部への入部
20XX年7月7日、日本のどこかにある都心から離れた小さな小島「夢ヶ島」に親の転勤を理由によって転校してきた主人公。親の仕事の都合で転校することが多く、今回の転校も3か月程度の短いものらしい。短い期間での転校ということもあり、主人公は今回の学園生活をちょっとした腰掛け程度に思っていた。
「夢ヶ島」にある「夢ヶ島高校」に転校してきた主人公は、2年B組に転入する。簡単な挨拶を済ませて、空いている1番後ろの席に腰を下ろす。すると主人公は、隣の席に座る「津崎 繁幸」に喋りかけられる。津崎は、非常に社交性高い生徒で、転校してきたばかりの主人公にたくさん話しかけてくる。クラスのメンバー紹介をしてくれたことで、明日からの学校生活が楽しみになってきていた主人公であった。
転校初日を終えて下校しようとしている主人公。そんな主人公の前に突如美少女が現れる。彼女の名前は、「三日月 めぐ(みかづき めぐ)」というらしい。主人公は思い出せないでいたが、どうやらめぐは主人公の幼馴染のようだ。感動の再開に喜び合う2人だが、めぐは主人公をどこかに連れていく。連れてこられた場所は、報道部の部室だった。
部室には、既に3人の女子生徒が来ていた。クールで知的な優等生である「東海林 薫子(しょうじ かおるこ)」、美麗でどこかミステリアスな雰囲気を持つ「大神 弥生(おおがみ やよい)」、男嫌いで主人公を毛嫌いする「島袋 珠希(しまぶくろ たまき)」。めぐに無理やり連れてこられた主人公だが、他に入る予定の部活が無かったことと、幼馴染であるめぐから入部をお願いされたことから報道部へ入部することになった。珠希からは入部を認められていないが、思っていたより楽しい学園生活になるかもしれないと内心わくわくする主人公であった。
報道部での活動
報道部の活動は基本的に参加が自由であり、時間があるときに部室へ顔を出すことにした主人公。部長である薫子から使用していないカメラを受け取る。報道部が作成する記事やWebサイトに使う写真を撮る活動を行ってほしいとのことだった。カメラを片手に学校や島中を歩き回って、多くの人と交流を図る生活を送ることになる。
入部2日目に部室を訪れた主人公は、めぐが担当する「夢ヶ島高校」を紹介するWebサイトの運営業務を薫子から頼まれることになる。めぐは、入学希望者が増えるように「夢ヶ島高校」の魅力を伝える記事を作成しようと準備していた。記事の方向性に悩んでいためぐに、主人公は学校にいる様々な魅力を持つ生徒達を紹介する案を提案する。そこで2人は、各部活の部長や有力選手に取材をすることに。
様々な部活を取材したことで、チアリーディング部の「ナオミ・サンダース」、陸上部で同じクラスの「雪村 ヒカル」を中心に、主人公の交友関係は広がった。また、取材を繰り返す度にめぐとの関係もより親密になっていく。
主人公は、めぐの取材以外にも、他の部員の取材も手伝うことになる。薫子の取材テーマは、「夢ヶ島」の再開発を巡る問題である。薫子の父親が経営する大手会社の「東海林グループ」が再開発を進めており、その影響で多くの島民が不満を持っている状況を好ましく思わない薫子が、父親に再開発の真相や是非を問うために取材を行う。
弥生の取材テーマは、幽霊やUFOといった超常現象の調査である。弥生は、「夢ヶ島」にある「大神神社」の神主一家の長女であり、霊感を持つ女の子だ。オカルト部から聞いた廃墟での幽霊の目撃情報を確認するべく、弥生と2人で廃墟に探索しに行くことになる。そこで2人は、「キク」という女性の幽霊と出会うのであった。その後も弥生と2人でUFOの目撃情報の調査やユメッシーと呼ばれる幻の生物の調査を行っていく。どこか不思議な雰囲気を持つ弥生と主人公の心の距離が徐々に近付いていくことになる。
珠希の取材テーマは、様々な愛情のあり方を探すといった調査である。珠希は、中学生時代に男子生徒から卑猥なあだ名を付けられた経験から、極度の男嫌いになった1学年下の女子生徒だ。最初は男である主人公を毛嫌いしていた珠希だが、取材に協力してくれる主人公に徐々に心を開いていく。そして、ある事件をきっかけに主人公に恋をしてしまう珠希。動物同士の愛情、自然に対する愛情などを取材していく2人だが、取材だけでなくお互いの愛情も探していくことになる。
夏合宿
報道部の部員として、取材に協力していくうちに他の部員とも次第に打ち解けていく主人公。入部してから1か月程経ったタイミングで、2泊3日で行われる報道部の合宿に参加することになる。「夢ヶ島高校」にある向日葵荘で宿泊することになり、女性4人との合宿ということで緊張と不安、そして期待の気持ちが高まった主人公であった。
ついに合宿当日を迎え、各自取材活動を行う部員。1日目の夜には、男性部員が1人いることからお風呂に関するミーティングが行われ、なんと主人公はお風呂禁止でシャワーのみ使用することになる。散々な結果で1日目が終わった。2日目は、合宿ならではのイベントとして学校を使った肝試しが行われる。肝試しでは、この時点で一番親密な関係になっている部員とペアを組んで参加することになる。弥生が設置したお札を回収して戻ってくるというルールで肝試しが始まった。様々な仕掛けにびっくりしながらも進む主人公と女子生徒。このイベントをきっかけに2人の関係はもっと深い関係になっていく。
学園祭~エンディング
夏休みも終わり、新学期がスタートした。主人公は、元々3か月間の転入ということが決まっていたので、「夢ヶ島高校」での学生生活が終わりに近付いていることに寂しさと悲しさを感じていた。部員やクラスメイトにまだ転校することを伝えていなかったので、伝えることにした主人公。みんな悲しみの表情を浮かべ、特に親密になっていた女子生徒からは泣いて怒られてしまう。重苦しい雰囲気に包まれる中、なんとか仲直りをした主人公は、転校直前に開催される学園祭を成功させようと提案する。
報道部は、学園祭での出し物として、今まで各自が取材してきたテーマの発表を行うことにした。主人公も積極的に発表の準備を手伝い、ついに学園祭当日を迎えることになった。学園祭では、最も親密になっていた女子生徒と一緒に模擬店や出し物を回って楽しい時間を過ごすことになる。そして、学園祭で最も素晴らしい出し物を発表したクラスや部活動に贈られる「夢校祭大賞」を受賞することになった報道部。みんなで喜び合う中、明日転校する寂しさを改めて噛み締める主人公。
ついに転校当日を迎えることに。主人公は転校の挨拶と手続きを済ませて、1人で駅に向かう。電車を待つ主人公の元に、最も親密になっていた女子生徒が駆け寄ってくる。熱い抱擁を交わし、また再会することを誓って電車に乗り込む。そして数年後、再会して仲睦まじい2人の姿がそこにはあった。
『夏色ハイスクル★青春白書』のゲームシステム
1日の流れ
本作では、学園生活の放課後を自由に歩き回ることができる。カメラを使用して写真を撮ったり、道行く人に話しかけてクエストを消化したりして1日を過ごす。主なイベントは、主人公が在籍している報道部での取材活動を通して行われる。ヒロインとなる女子生徒と一緒に下校することも可能で、デート気分を味わえる。舞台となる「夢ヶ島」も自由に動き回ることができ、広大なマップを隈なく探索できるのが特徴的だ。
土日祝日も活動することができ、休日にのみ発生するデートイベントや海水浴イベントもある。アルバイトをしてお金を稼ぐといったこともできるので、様々な遊び方ができる。
1日の終わりには、ヒロインやクラスメイトとメールできる時間が設けられており、適切な返信をすることで好感度を上げることも可能だ。
写真撮影
本作の魅力の1つが、カメラを使用した写真撮影だ。報道部に入部した主人公は、いつでも自由に写真撮影をすることができる。好きな生徒を撮影したり、島中の観光スポットで絶景を撮影したりといったことが可能。ジャンプ中やスライディング中にカメラを構えると、スローモーションになる仕様があり、決定的な瞬間を撮影することもできる。
本作の正式タイトルにも書いてあるように、女子生徒のパンチラも撮影することができる。だが、その場合、不審ゲージが貯まってしまう。不審ゲージが貯まり切ると、指導教員による強制イベントが発生し、厳重注意や停学処分を受けることになる。また、学外で不審ゲージが貯まり切ると、警察に追われることに。捕まると補導されてしまい、停学になると外出できる機会が減ってしまうので、注意が必要。
クエスト・イベント
本作では、様々なクエストやイベントが用意されている。クエストは、頭の上に「!」マークが付いたキャラクターに話しかけることで受注可能。基本的には、人助けをするクエストが多く、クリアするとそのキャラクターの好感度や主人公の評判が上がる。
ヒロインやクラスメイトとのイベントも多彩で、デートイベントや海水浴イベント、物語の最後には学園祭も開催される。イベント中には、選択肢形式での会話モードが用意されており、選んだ選択肢によってそのキャラクターからの好感度が変化するシステムだ。
ステータス
主人公にはステータスがあり、各キャラクターからの好感度や学校での評判が設定されている。ステータスは、イベントやクエストによって大きく変動するシステムになっている。好感度が最も高いヒロインと付き合うことができるので、好感度を常にチェックしておくことが必要。
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目次 - Contents
- 『夏色ハイスクル★青春白書』の概要
- 『夏色ハイスクル★青春白書』のあらすじ・ストーリー
- 入学~報道部への入部
- 報道部での活動
- 夏合宿
- 学園祭~エンディング
- 『夏色ハイスクル★青春白書』のゲームシステム
- 1日の流れ
- 写真撮影
- クエスト・イベント
- ステータス
- キャラクター図鑑
- フリーモード
- アバタールーム
- 割り込み
- 『夏色ハイスクル★青春白書』の登場人物・キャラクター
- 報道部
- 主人公
- 三日月 めぐ(みかづき めぐ)
- 東海林 薫子(しょうじ かおるこ)
- 大神 弥生(おおがみ やよい)
- 島袋 珠希(しまぶくろ たまき)
- クラスメイト
- 雪村 ヒカル(ゆきむら ひかる)
- 津崎 繁幸(つざき しげゆき)
- 淵谷 豊作(ふちや ほうさく)
- 掛井 仁(かけい じん)
- 兵藤 ゆかり(ひょうどう ゆかり)
- 西園寺 留美(さいおんじ るみ)
- 早乙女 望(さおとめ のぞむ)
- 白井 蒼(しらい あお)
- 苗木 萌(なえぎ もえ)
- 星野 灯里(ほしの あかり)
- 藤沢 美流(ふじさわ みる)
- 吉野 小百合(よしの さゆり)
- 二階堂 仁美(にかいどう ひとみ)
- 森山 弘道(もりやま ひろみち)
- 益野 太一(ますの たいち)
- 小森 保志(こもり やすし)
- その他在校生
- ナオミ・サンダース
- 郡山 蘭子(こおりやま らんこ)
- 教師
- 白鳥 陽花(しらとり ようか)
- 滝沢 守男(たきざわ もりお)
- 理事長
- その他
- キク
- 摂津 啓司(せっつ けいじ)
- 辰神様(たつがみさま)
- 双葉 理保(ふたば りほ)
- 『夏色ハイスクル★青春白書』のアイテム
- 使用効果のあるアイテム
- 侍の流儀
- 一日フリー試聴券
- 延長戦チケット
- 免罪符
- 龍玉
- 『夏色ハイスクル★青春白書』の用語
- 夢ヶ島(ゆめがしま)
- 大神神社(おおがみじんじゃ)
- 『夏色ハイスクル★青春白書』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
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