ロスト・ユニバース(Lost Universe)のネタバレ解説・考察まとめ

『ロスト・ユニバース』(Lost Universe)とは、神坂一によるライトノベル。この作品を原作とする漫画とアニメも存在する。星から星を巡る冒険と、宇宙規模の陰謀を描くSF作品。同作者によるファンタジー作品『スレイヤーズ』とは、一部の設定を共有しているが、基本的には別世界の物語である。
腕利きのトラブルコントラクターとして名を馳せるケイン・ブルーリバーは、仲間たちと共に様々な事件を解決していく中で、先史文明滅亡の謎と、それに深く関与する遺失宇宙船同士の戦いに巻き込まれていく。

CV:鈴木真仁

アニメオリジナルキャラクターで、レイルの助手。レイルの裏の顔については全く知らず、ただ「立派で優秀な先輩」として彼を慕う。
機械類ととことん相性が悪く、使おうとするとなんらかの故障を発生させる。これはソードブレイカーやキャナルまでも例外ではなく、彼女からは非常に警戒されている。

アルバート=ヴァン=スターゲイザー/闇を撒く者

アルバート。

闇を撒く者。

CV:中田譲治(アルバート)/松本保典(闇を撒く者)

犯罪組織ナイトメアの長。その正体は、「先史文明を滅ぼした生体殲滅艦デュグラディグドゥに精神を乗っ取られた、ケインの祖母マリア(アリシア)の兄」である。
アルバートとしての肉体はデュグラディグドゥの端末にもなっており、闇を撒く者は単独で行動する際の分身。マントにサイ・ブレードと装備がケインにそっくりで、レイルからはこの点だけで「ナイトメア関連の事件へのケインの関与」を疑われたことがある。

『ロスト・ユニバース』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

ケイン「たとえどんなことがあろうと、マントは俺のステータス・シンボルだっ!」

ケインはいついかなる場所でも常にマントを身に着け、サイ・ブレードという接近戦用の兵装を好んで用いる。そのスタイルについては「カッコ悪い」、「古臭い」、「効率的ではない」と作中でさんざん突っ込まれているが、ケインはあくまで己の趣味を貫いている。
「たとえどんなことがあろうと、マントは俺のステータス・シンボルだっ!」とは、そんな彼の魂の叫びである。「これを捨てたら、それこそ男が廃る」と自信満々に言い切る彼の姿は、中二病を卒業できなかった者の痛々しさと共に妙なカッコよさも感じられる。

ケイン「いちいちあとさきのことなんて考えてて、今が生きられるかっ!」

無茶を通して道理を蹴り飛ばすのが、ケインの基本的な方針である。「いちいちあとさきのことなんて考えてて、今が生きられるかっ!」というこのセリフには、彼の無茶な理屈とそれを押し通せる実力が垣間見える。

『ロスト・ユニバース』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

作画崩壊の代名詞ともなった「ヤシガニ」

アニメ版『ロスト・ユニバース』は、「包装までの準備期間が3か月未満」というタイトを通り越して無謀なスケジュールで制作され、当然ながら作画崩壊のオンパレードとなった。特に第4話の『ヤシガニ屠る』はすさまじいまでの低クオリティで、インターネットがあまり普及していなかった放送当時ですら悪い意味で話題となった。
これは「そもそも制作期間が短過ぎた」こと、「その結果監督、作画監督、アニメーターの間で情報共有がほとんどできなかった」こと、「放送に間に合わせるための苦肉の策で外国のアニメ会社に制作を丸投げした」ことが組み合わさって生じた事態であり、スタッフとしても痛恨の出来事だった。このためDVDなど放送後に発売された媒体では、『ヤシガニ屠る』は全面的に修正されてアニメとしてまともに動く状態になっている。

それでもアニメ業界に与えた負のインパクトは絶大で、作画崩壊の代名詞として「ヤシガニ」という言葉が用いられるまでに至った。この1件は「ヤシガニ事件」とも称され、アニメの作画や制作スケジュールを語る際にたびたび引き合いに出されている。

『ロスト・ユニバース』の主題歌・挿入歌

OP(オープニング):林原めぐみ「〜infinity〜∞」

作詞:MEGUMI
作曲:佐藤英敏
編曲:添田啓二

ED(エンディング):林原めぐみ「Extrication」

作詞:有森聡美
作曲・編曲:大森俊之

イメージソング:保志総一朗(コーラス:林原めぐみ)「Starting again」

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