住めば都のコスモス荘(ラノベ・漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『住めば都のコスモス荘』(すめばみやこのコスモスそう)とは、阿智太郎によるライトノベル。へっぽこヒーローと宇宙犯罪人たちの日常を描いたもので、1999年より電撃文庫から全6巻が発売された。漫画版も存在し、2003年にはufotableにより『住めば都のコスモス荘 すっとこ大戦ドッコイダー』のタイトルでアニメ化を果たす。
桜咲鈴雄は、銀河連邦警察のパワードスーツのテストを依頼され、宇宙犯罪人と戦うこととなる。彼らは実は全員ご近所さんで、互いの正体を知らぬまま良き隣人として交流してもいたのだった。

CV:大原さやか

Dr.マロンフラワーが製作した、究極汎用からくり人形。ロボット然とした形態と人間に近い形態を使い分けることが可能。正式名称はクリーカ0C5型だが、人間形態で過ごしている時は栗之華栗華という偽名を使い、周囲には「栗三郎の孫」だと説明している。
戦闘の補助から家事手伝いまでこなす万能性を誇り、ロボットながらほとんど人間と変わらない情動を持つ。鈴雄からは「清楚で優しい、理想のタイプ」と敬意と好意を向けられており、本人もまんざらではなかったようである。

ヒヤシンス/岼根沙由里(ゆりね さゆり)

CV:三石琴乃

倒産した宇宙動物園を復活させるため、宇宙各地で大暴れしたA級宇宙犯罪人。ヒヤシンスは宇宙人としての名前で、地球では岼根沙由里との偽名を用いる。住居はコスモス荘の2号室。
猛烈な大食漢で、生活費の大半が食費に消えている。鈴雄からは「ものすごい美女」と驚かれたが、それ以上に健啖っぷりを驚かれ、恋愛フラグ的なものはほとんど成立しなかった。ヒヤシンス自身は鈴雄のことを「信頼できるかわいい坊や」として気に入っていたようである。

ピエール

CV:成田剣

ヒヤシンスの下僕。体内に宇宙動物園で飼育されていた様々な宇宙生物のDNAを蓄えており、快感が頂点に達した時にそれが活性化して怪人化する。容姿端麗だが極端なマゾ体質で、変身する際はヒヤシンスにムチで叩かれるのが常。

エーデルワイス/梅木瑠璃(うめき るり)

CV:釘宮理恵

粘土細工でゴーレムを作るエルロード一族の生き残り。その血によって恐れられ、家族も仲間も失い、その報復のために暴れ回った結果幼くしてA級宇宙犯罪人となった。エーデルワイスが宇宙人としての本名で、地球では梅木瑠璃を名乗る。住居はコスモス荘の3号室。
実年齢が見た目相応なため一人暮らしさせるわけにもいかず、銀河連邦警察の配慮で梅木家という若い夫婦の記憶をいじって娘として潜り込ませている。梅木夫妻からは娘としてかわいがられ、この2人の間に生まれた赤ん坊からは姉として甘えられ、「エーデルワイスとしての使命」と「梅木家の娘としての情」との間で揺れ動く。

ゴーレムは精巧な粘土細工であればあるほど強力になるが、本人に美術的才能は無く、うまく作れないと嘆いていたところで鈴雄に出会う。何も聞かずに粘土細工の基礎を教えてくれた彼に感謝し、以後「コーチ」と呼んで慕うようになった。
なお、梅木瑠璃としての弟は天才的な粘土細工の才能を持っており、最後の決戦時には彼から託された粘土細工を持って"娘として、姉として、家族を守る"ためにスイートピーに立ち向かった。

スイートピー/斗日雄(とぴお)

コスモス荘の6号室に捨てられていた幼児。その正体は、かつて銀河の半分を混乱に陥れた特A級犯罪人。赤ん坊にしか見えないが、地球人換算で40歳ほど。スイートピーが本名で、斗日雄は地球で活動する際に使った名前である。アニメ版には登場しない。
パワードスーツのコンペティションが遅々として進まないことに業を煮やした銀河連邦警察の一部の暴走によって投入される。小説版では老成した犯罪者として描かれ、鈴雄たちに敗れた後は素直に彼らの力を認め、最終的にはDr.マロンフラワーたちと和解して共に脱獄する。漫画版ではラスボス然として振る舞い、鈴雄たちの底力に驚きながら倒され、そのまま銀河連邦警察に逮捕された。

『住めば都のコスモス荘』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

ドッコイダーの外見は「ウルトラマン」+「仮面ライダー」

ドッコイダーの外見は、頭部の形状はウルトラマンに似ていて、腰のベルトは仮面ライダー風と、日本を代表するヒーローである「ウルトラマン」+「仮面ライダー」をディフォルメしたものである。
小説版と漫画版では「口が動かない」形となっているが、アニメ版では「セリフに合わせて口が動く」形となっている。

『住めば都のコスモス荘』の主題歌・挿入歌

OP(オープニング):サイキックラバー「いつも手の中に」

作詞・作曲:西池崇
編曲:Mac'in桑田・サイキックラバー

ED(エンディング):植田佳奈「地球Merry-Go-Round」

作詞:小幡英之
作曲・編曲:宮原恵太

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