サンセット・ルート(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『サンセット・ルート』とは、Renkaにより2022年11月に発売された戦略経営シミュレーションゲーム。Steam版で配信されている。プレイヤーは非常に不安定な情勢である新大陸で貿易を行う船長となって、船員を雇いながら取引をしてお金を稼いでいく。そして本作は、プレイヤーのちょっとした選択によって、世界の行く末に影響を与えていくマルチエンディングとなっている。簡単な操作で多角的なプレイ進行を楽しめるのが魅力的なゲームである。

『サンセット・ルート』の概要

『サンセット・ルート』とは、Renkaにより2022年11月に発売された戦略経営シミュレーションゲーム。
Steam版で配信されているため、PCまたはSteamDeckでのプレイが可能である。2023年2月には無料のDLCがリリースされ、キャラクターが大幅に追加された。
手ごろな価格と値段に合わないやりこみ要素が人気を博し、多くのゲーム実況者が攻略動画などを上げている。
プレイヤーは、非常に不安定な情勢である新大陸で貿易を行う船長となって、船員を雇いながら取引を繰り返しお金を稼いでいく。
途中で税金の支払いがあるため、その金額以上を稼がなければ船旅は終わりとなってしまう。
そして本作は、プレイヤーのちょっとした選択によって世界の行く末に影響を与えていく、マルチエンディング仕様である。
非常に操作が簡単であることが魅力の1つであり、運要素を絡めた多角的なプレイ進行がさらにゲームを面白くしている。

『サンセット・ルート』のあらすじ・ストーリー

ゲーム開始時のナレーション

『サンセット・ルート』には明確なストーリーは存在せず、キャラクターの会話も存在しない。
プレイヤーは非常に不安定な情勢である新大陸で貿易を行う船長となってお金を稼いでいくが、何故船長になったのか、何故新大陸で貿易をしているかなどの説明は作中では一切明かされていない。
新規ゲーム開始時とエンディング到達時にナレーションが入るのみで、それ以外はひたすら貿易を行うのみである。
新規ゲーム開始時には「貴方は書類審査に合格し、緊急時特別貿易許可証を受領しました。この許可書で貴方は緊急事態宣言が終了するまで、貿易活動を行うことができます。毎週リストを渡すのでそこから好きに目的地を選び、現地で取引なり雇用なりしてください」という簡単な説明をこめたナレーションが入る。
エンディングはそれぞれ異なるマルチエンディングとなっており、プレイヤーが世界に与えた影響によってその終わり方は変化する。

エンディング1:HAPPY END?ー休暇最高

税金を払いきれなかった場合のエンディング。
このエンディングはクリア扱いではないので注意が必要である。
税金が払えなかったために船旅は終了し、何故かバカンス休暇に入るというある意味一番平和な終わり方だが、ゲーム進行的にはゲームオーバー扱いなのでバッドエンドとも言える。

エンディング2:NORMAL ENDー始まりの終わり

その他のエンディングに該当しない場合かつ、貿易地の選択の際に前線に武器を輸送している場合に起こるエンディング。

最も対立が激しかった地域で何の前触れもなく巨大な爆発が起き、その衝撃で地震や津波だけでなく大陸の気候や地形も変えてしまった。
その影響で旅は終了となり、この爆発については誰がどうやって起こしたのか何もわからないという。
これにより各勢力は表向きの争いを止めたが、そう遠くない未来で再び世界の衝突が起こるだろうと思われている。
可もなく不可もない、所謂ノーマルエンドである。

他のエンディング条件を満たしていると見ることができないので、該当のビルドを組まずに、かつ該当する条件の行動を行わずにクリアターンまで行かなければならない。

エンディング3:IF ENDーつかの間の平和

エンディング3のナレーション

亡命中の姫君というキャラクターを使用したビルドを組んでいた場合に発生するエンディング。

突然新大陸の緊急事態宣言が解除され、不安定だった情勢が緩和された。
争っていた統治者たちが良心に目覚めたのではなく、征服されていた小国が復国運動を始めたのだという。
今までの復国運動とは違い、小国から亡命した姫がどこかで力を手にし、統治者たちが多少本気を出さなければならないほどに強大になっていたのだ。
この影響で新大陸の情勢は安定し、つかの間の平和が訪れたのだった。

特定のキャラクターを使用している場合にのみ発生する、所謂特殊エンディングである。

エンディング4:IF ENDー台風の目

エンディング4のナレーション

暗殺者というキャラクターを何回か船から降ろしていると発生するエンディング。

最近高級官僚の失踪事件が相次いでいるらしい。
失踪した高官がみな典型的な過激派という点から、黒幕が誰なのかを察している人も多い。
その影響で一部の原住民に対して強烈な報復が行われたが、それを機に穏健派の官僚の声が大きくなり、新大陸の情勢はますます混乱している。
これだけ混沌としていながらも、何故か世界は絶妙な均衡が保たれており、統治者たちが内紛に注意を向けたために緊急事態宣言は解除されることになった。
嵐の前の静けさかもしれないが、人々は一時的な平和を手にしたのだった。

特定のキャラクターを雇用し特定の行動をした場合にのみ発生する、所謂特殊エンディングである。

エンディング5:IF ENDーさらに大きな問題

甲板に居るキャラクターを消して1000金貨を得ると発生するエンディング。

争っていた統治者たちは、そのほとんどが共倒れで終わったという。
新大陸の衝突が激化した際、あちこちで過激な宗教が誕生した。
初めは問題視していなかった統治者たちだが、彼らがこの問題を重く見た時にはすでに手遅れなほどに新大陸中に広まってしまっていた。
そのため統治者たちは緊急事態宣言を解除し、逆に原住民と手を組んでこの宗教と対抗しようとしたことで、新大陸の情勢は安定に向かったのだった。

甲板に居るキャラクターを消して金貨を得るという稀な条件を満たした場合にのみ発生する、所謂特殊エンディングである。

エンディング6:SP ENDー日没と日の出

エンディング6のナレーション

その他のエンディングに該当しない場合かつ、貿易地の選択の際に前線に武器を輸送していない場合に起こるエンディング。

前線地区への補給のために採用した緊急時特別貿易許可証が、予想したほどの効果を得られなかった。
輸送船が次々と前線地区を避けたため、前線に深刻な物資不足をもたらしたのだ。
物資不足のために軍では反乱がおき、統治者たちは軍に一定の自治権を与えるという妥協でこの騒動を終結させるのだった。
自治権を得た新たな統治者たちは、利益のために新大陸の情勢を緩和を狙い、緊急事態宣言は解除される運びとなった。
こうして世界は長くも短くもない平和を手に入れるのであった。

他のエンディング条件を満たしていると見ることができないので、該当のビルドを組まずに、かつ該当する条件の行動を行わずにクリアターンまで行かなければならない。

『サンセット・ルート』のゲームシステム

基本的な流れ

ゲームプレイの説明画面

本作は簡単に言ってしまうと、基本的な5つのステップを繰り返し行うだけのゲームシステムである。
後述で紹介する複数の要素によって様々な展開が可能だが、基本的な動作は下記の5つのみで行える。

step1:画面右下の許可証を選択して出発する
step2:3つある候補の中から貿易に向かう目的地を選択する
step3:港で積荷を取引する(貿易力と目的地の単価によって自動で計算された金貨を得る)
step4:3人の中から雇用したいキャラクターを選ぶ(紹介状を持っているとさらにレア度の高いキャラクターから再選択できる)
step5:キャラクターを船内(3マス×3マス)に配置して航海を継続する

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