ワン・オブ・アス:誰かが嘘をついている(ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『ワン・オブ・アス:誰かが嘘をついている』とは2021年にアメリカのビデオ・オン・デマンド・サービスであるピーコックで配信が開始された、カレン・M・マクナマスの小説『One of Us is Lying』を原作としたミステリードラマである。1人の生徒が殺される事件が発生し、現場に居合わせた4人の生徒が仕組まれた事件の犯人を探し出す物語だ。各話で徐々に明らかになるそれぞれの嘘と真実に驚きを隠せないスリル満点なストーリー展開が魅力である。

メイヴは途中からフィオナと連絡を取り、アディを彼女に受け渡す約束をする。これは全て姉のブロンウィンのためであり、アディを受け渡せば他のメンバーもこれから平和な生活を送れるという理由であることをアディに打ち明ける。ジェイク殺害の動画を消すことを条件に拳銃をフィオナに渡してアディをおどすメイヴだったが、実はアディを囮にした作戦だったのだ。アディはそうとは知らずにメイヴが本当に敵側についたと考えたが、拳銃を握らせてフィオナの指紋をつけ、ジェイク殺害の容疑を彼女にかけるメイヴの策だった。動画の削除と指紋の入手に成功したメイヴだったが、そのためにアディを危険に巻き込んだことにブロンウィンもジェネーも激怒する。

『ワン・オブ・アス:誰かが嘘をついている』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

彼らの持つ嘘がストーリーに与える重要な役割

サイモン殺害の容疑で呼び出されたブロンウィン(画像左)、ネイト(画像左から2番目)、アディ(画像右から2番目)、クーパー(画像右)の4人。

作中で登場人物それぞれに他人に言えない秘密があり、彼らは知られたくないあまりに嘘をつく。ドラマ名にも“誰かが嘘をついている”とあるが実際は1人ではなく、皆が嘘を抱えていたのだ。そして他人の知られたくない秘密を探り、記事にするのがサイモンの趣味でもあった。このことから誰もがサイモンを殺す動機を持っていると考えられ、サイモン殺害の容疑者さらにはジェイク殺害後に現れたSSの正体を暴くことが困難となったのだ。さらに殺人クラブのメンバーの間でもそれぞれ嘘をついていることがばれてしまい、メンバー皆が表では協力関係を築いているが裏では自分以外を信頼できずに他人を疑ってしまう。さらに、ジェイクの殺害をフィオナに罪を被せた件もこの秘密は殺人クラブのメンバーしか知らない秘密であり、今後は他人に嘘をついて生きていくことになる。

シーズン3は打ち切り

作中初期からブロンウィン(画像左)とネイト(画像右)の関係は急激に接近し、シーズン2の最後でネイトからブロンウィンにネックレスをプレゼントする。

シーズン2のラストではまたも事件が起きたことを仄めかしており、さらに犠牲となった人物は現場に落ちていたネックレスから見てブロンウィンである。シーズン2の最後にネイトがブロンウィンにネックレスをプレゼントするが、そのネックレスが血まみれになっていたことからとうとう殺人クラブのメンバーが被害にあうようだ。SSの正体が発覚し事件が完全に解決されたと思われたが、フィオナが刑務所で何者かによって殺害された描写から新たな殺人犯がいることが発覚した。しかし、肝心のシーズン3は打ち切りされたことは2023年の1月に発表された。

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