3×3EYES 幻獣の森の遭難者(サザンアイズ)のネタバレ解説・考察まとめ

『3×3EYES 幻獣の森の遭難者』とは高田裕三によるアクション伝奇ロマン漫画である。WEB漫画サイト『ヤングマガジン海賊版』にて2014年第35号~2015年第35号まで、『eヤングマガジン』では2015年第36号~2016年第33号で連載された。作者の代表作である『3×3EYES』の正統続編作品である。主人公・藤井八雲は宇宙ステーションで獣魔の卵の駆除をしている最中に獣魔女王・エキドナに遭遇したことをきっかけに、とある事件へと巻き込まれていく。獣魔や呪文を使ったアクションが魅力となっている。

ウルベル

カーリーの部下の妖怪。ウルベルと共に宇宙空間でエキドナを見つけて、カーリーと共に地球に降りてきたが、ゲゲネイスの呪力封じの氷に捕まってしまった。捕縛からすぐに解放されたい気持ちから速攻で八雲に助けを求めていた。穏やかな性格で、争い事を避けたがる。

『3×3EYES 幻獣の森の遭難者』の用語

三只眼吽迦羅(サンジヤンウンカラ)

人間世界とは違う「聖地」と呼ばれる世界に住んでいた幻の生き物。現在はパイとそのコピーであるカーリーを残して滅んでしまっている。外見は人間とさほど変わらず、違う点は額に第3の目を持つことである。一生に一度だけ他の生き物の魂を体内に取り込み不老不死にする術を扱う。不老不死になった者は无という守護者になる。不老不死の術を扱うことから聖なる魔神「聖魔」として闇の怪物たちから崇められている。永く生きる種族であるがゆえに、年齢を重ねすぎた三只眼吽迦羅は精神が摩耗していき、無気力、無感動になり、残忍な性質になってしまう。
強力な妖力を持つものの肉体が頑丈というわけでは無く、強力な術を扱うと眠りについてしまうことがあるため、无に守らせている。三只眼とは三つ目を指す言葉である。

无(ウー)

三只眼吽迦羅の不老不死の術を受けた者のこと。无になると額に赤い字で无と刻まれる。さらに肉体年齢が止まり、肉体をナノレベルまで分解しようとも死なず再生が可能。しかし、痛覚は残っているため、ダメージを受けると相応の痛みを感じる。三只眼吽迦羅が死ぬと无も死んでしまうため、无となったものは三只眼吽迦羅を半ば強制的に守ることとなってしまう。また、主である三只眼吽迦羅が人間になると无も人間になる。
主である三只眼が傷ついたりすると無限の力が開放されて、大幅にパワーアップする。この状態になると精が無尽蔵になり術の行使の回数が増える、通常であれば再生に時間がかかる肉体の欠損なども瞬時に回復が可能となる。

鬼眼王(カイヤンワン)

三只眼吽迦羅を統率する王のこと。前作『3×3EYES』ではシヴァが、本作ではカーリーがその地位についてる。本作内では鬼眼王とはシヴァのことを指して使われているため、本項でも鬼眼王はシヴァのことを指す。
前作『3×3EYES』にて「サンハーラ」を行って世界を浄化しようとしたが、八雲達に妨害されたことで失敗。身体が半壊してしまったことで敗北を認め、カーリーと合体した。

闇の怪物(やみのモンストルム)

怪物、妖怪、妖魔、聖魔など人間ではない者たちを指す言葉。人間にそっくりの者や化ける物もいるが闇の怪物からは独特の精がにじみ出ているため、それを感じ取れる者であれば、見分けることは可能。

サンハーラ

12年前に鬼眼王によって行われた世界浄化のために儀式。世界中の人間の意識をひとつに統合して光となし、鬼眼王と融合することで完成するものであった。しかし、実態は闇として統合する儀式であり、鬼眼王が自滅してしまうおそれのある儀式であった。八雲たちに阻止されたことで儀式は終わり、世界中の人々の意識はナノレベルまで砕かれた八雲によって導かれた。サンハーラとはサンスクリットで破壊、発展を表す言葉。

獣魔術

獣魔「追鱗(ジユイリン)」

約2000年前にベナレスによって生み出された術。獣魔と呼ばれる様々な能力を有した生物と契約することで使役可能となる。獣魔自体は肉体を持っておらず、0.3ミクロンの基本核が宿主に寄生、宿主の細胞や精を使うことで肉体が錬成される。契約しているだけで契約者の精を食らってしまうため通常の人間では扱いきれない代物。八雲やベナレスなど精を無尽蔵に生み出せる、あるいは精を使いすぎて肉体が崩壊しても再生して死なないなどの条件下で真価を発揮する術。基本は契約者のみが扱うが、他者に操作権を委任することが可能。委任した場合でも、精は契約者本人のものを消費する。
作中では美智瑠が契約した獣魔を千夏、唯華、沙雪が委任されて使用していた。獣魔には攻撃系、防御系、回復系、移動系と大まかな区分が存在する。

エキドナ

女王獣魔と呼ばれる存在。獣魔の卵を産むことができる獣魔と魔獣のハイブリット種。獣魔の親であるため、獣魔による攻撃は一切効かない。宇宙空間を彷徨っているところを、ゲゲネイスによってパリに召喚される。ゲゲネイスと契約したのちに、ゲゲネイスの扱う獣魔を強化していた。

妖撃社

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