
主人公の富沢琢矢と関わる、様々な女性が華を添えていた。
終盤で迅速と正確がモットーのイベントクリエイトM’s企画を興していた(母の後ろ盾なしでやっているかどうじゃなどは不明)。
最終回前に政一やベンチャー企業の社長達と共に琢矢の戦力となることを誓うが、ギャンブラー気分が抜けていないと思える物言いをした。
閑話休題。共にエイベックスの美女に挙げられる前島亜美と飯豊まりえを合わせたような名前だが、無関係(2人は97年、98年生まれ。本作は96年に終了)。
森下圭

「残念だけど、久我山一族と違って私の体の中には熱い血が通っているから、この辺が限界みたいね……」
住菱地所の事業部本部長。若くして下半身でのし上がって、酸いも甘いも噛み分けている。琢矢と沙貴が単なる上司と部下の関係にないと見抜いた(流石に生易しい関係でないとまでは分からず、琢矢に注意された)。琢矢とカーセックスをした。セックスに男の本質が現れるという信条を持つ。沙貴の兄、善彦の愛人でもある。
上記の台詞は沙貴に手酷い目に遭わされてから琢矢のおかげで窮地を脱した時のもの。鉄骨を手にしており、どうとでもできる沙貴にとどめを刺さなかった。

天善達老害が日本を食い物にする現状を快く思わず、琢矢が追い落とそうとしていると聞き付けて沙貴案内で赴き、マリエや政一と共に最終回前に力添えすることを誓う(初めマリエが出なくなってから登場し、合流の経緯は描かれず終い)。
美村奈緒子

「ビッグビジネス、ビッグマネーを動かす男達の血みどろの死闘!! ……上条、天善、そして富沢琢矢! こいつは最高のネタよ! 絶対にものにしてやるわ!!」
仕事一筋の行動的なルポライター(琢矢は恋人はいるものと思ったが、デートより優先する仕事とできていると思った男の方からふられたという)。バイクの運転や盗聴が得意。正義感が強く、天善に反感を抱く。琢矢のことは“100億の男”と知っていた。
初対面の琢矢に「バカ野郎!!気をつけろ!!」と言ったが男性語を使ったのはこの時のみ。
地獄の借りは地獄のやり方で返す主義の琢矢と住む世界が違うと悟ってからセックスをした。その前に飽くまで仕事は別と前置きしたのは本作では珍しい。活躍度の割に濡れ場は一度のみ。
かずを救おうとする琢矢には意外と殊勝なことろがあるといった感想を見せた。琢矢は協力を求める際自分にとっても得と言い、住和の裏金のカモフラージュは前から追っていたという。
琢矢の紹介でショーケンと会い、最終回では彼の傍らにいた。冷ややかな態度で琢矢に国土創成社の絡む不正融資のことを教えた。

和美に「ひょっとしてあなたは琢矢の…」と聞かれると、「ああ、残念だけど違うわ。琢矢の素敵な人は今、香港で結婚式を挙げる準備をして待ってるんですってよ」と答えた(琢矢と美娟が実際にそうしていたかは不明)。
篠田冴子

「…………主人が死んでからずっと一人で生きてきたわ。いろんな男達が声をかけてきたけど、なぜだかその気になれなかった……… こんな気持ちになったのは初めてよ。お願い、富沢さん……今日だけでいいの。私に素敵な夢を見させて………」
ヤグミ興産の社長の未亡人。会社は国土創成社に吸収され、天善を怨んでいる。今では夫を偲び、売れば一生遊んで暮らせる株を持ちながら小料理屋「しのだ」を営む。
自暴自棄になって酒に溺れた夫を死に追いやられた後琢矢のような人物と関わらないと決めていたが、琢矢から母の連帯保証人にされて借金100億円を背負わされて地獄を見たと聞く。琢矢の夫に同情しないという言にそう言われれば夫は立ち直ったかもしれないと思い…

前向きで血気盛んであった夫と琢矢を重ね、自分はいつも馬鹿な男達が好きと気付く。琢矢を「バカもバカ大、バカ」と強調し、一晩だけ夢を見せるよう頼んでのセックスの中、「天善のような古狸共」を負かすことを託し、男の壁を超えてほしいと頼んだ。
亡き夫とかなり年が離れていたという(ゆえに金目当てと思われていた。それもヤグミの株を誰にも渡すまいと思っていた理由)が、若い琢矢とまぐわう時一層燃えたかは定かでない。
帰国した琢矢が天善の手から離してヤグミをウェルネス社と1つの企業グループとして独立させると言うと「見込んだ通りの男だったわね…」と評した(再度琢矢との濡れ場を見せなかったのは「100億の男」におけるマリエがのめり込んでいたそれまでのゲーム以上のトリビアと言えそう)。
柔らかな女性語で話すが、見下す態度も取る。夫の股肱之臣、岸和田専務達一同がそれは夢物語のように言うと「お前も人を見る目がなくなったのね」と辛辣な物言いをして琢矢に賭けることにした。
しかしながら自身はマネー戦争に長じているわけでなく、「どんな努力も惜しまないわよ!」と言ったが、あくまで一介の株主として琢矢を励ました。その後再登場しなかった。奈緒子がショーケンの所におり、マリエと圭が琢矢の下に駆け付ける終盤も去就は語られなかった。
レイチェル・ヘイズワード

「オー! ユーアープレジデント? 若いのにすごいのね」
アメリカのウェルネス社の研究開発部の部長(チーフ)。「研究バカのレイチェル」と言われ、経営は苦手と自認する。自由の国と言われながらも格差の広がる一方の祖国がおかしいと思いつつ、知己のエリックへの同情が本人のためにならないと遅れて悟り、琢矢に祖国流(己が道を己が開く)を教えられる。
琢矢は自社の自国の厳しさ(理由の如何にかかわらず時間に遅れる者を愚者と断じて門前払いするなど)に忠実で日本人嫌いの社長、フェルドマンのように自分達は利益を生み出す道具としか見ていないと思っていたが、組むように言うだけでなく、「俺の財産になってくれ」(財産に傍点)と希う琢矢と惹かれ合い、幾度となくまぐわう。

営業の才覚はないと認めている頃、琢矢が天善にウェルネス社を解体しての帰国を命じられ、対等な交渉のために帰国することとなる。琢矢が人を見る目はあると保証して有能な人材を取り入れるべきとしてウェルネス社を託すと、「裏切らないと限らないわよ?」と言う。琢矢が自分達はフェルドマンと違うと言うと、引き受けた。天善の命令により帰国することとなった琢矢に「バーイ、琢矢!」と言ってから寂しげに見送った。
しかしながら長じていることが限定的で作者も持て余したか、(役目を終えたといえる下記の香織と異なり)やはり終盤の再登場はなかった(マリエも大企業を切り盛りする母親譲りの才覚を発現させたような描写はなかったが)。
速見香織

「だって、私……あなたに本気で惚れちゃったのよ。だからこの先 密かにあなたのことを想い続ける辛い日々を過ごすのかなって思ってたんだけど、その様子じゃあきれいさっぱり忘れられそうなんだもの……」
ロックチャイルド企業振興財団の極東地区代表。性格は冷たい美貌から窺える通り。同性に辱めを与えることに寸毫の呵責もない。